多くの音楽イベントが存在する日本にまた1つ、新たな音楽フェスが誕生しようとしていた。その名もSHAKE HANDS(シェイクハンズ)。”ヒト・コト・モノ・オトの縁を繋ぐ”をコンセプトに、音楽やフード、ワークショップを詰め込んだコミュニティを提供する。その発起人である町田 涼さんに今回、このイベントにかける想いを伺った。

SHAKE HANDSとは

―まず初めにシェイクハンズというイベントがどんなイベントなのかを教えて下さい。

僕が元々、音楽活動やイベント企画、日本の伝統工芸品を広める活動をしていた経験があって。その経験を基に、ものづくりとか、音楽、人とのコミュニティを作るみたいなことを、全て合わせたのがこのシェイクハンズになります。今年の4月、6月、8月と代官山のライブハウスや三浦海岸の海の家でイベントを行っていたんですけど、今回が初の野外フェスで700~800人ほどの集客を想定したイベントになっています。

―ライブに出演する方も幅広いですし、出店される方々もおでんやビリヤニのお店、『レンタルなんもしない人』、『サウナトラック』と独特ですよね。そんなセレクトは何故ですか?

シェイクハンズって、編集ライターやブランドのプレス、デザイナー、色んなメンバーが仕事をしながら片手間で運営をしているんですね。その子達の趣味趣向も強くって、このようなセレクトになっています。普通のイベントだったら、全体のトーンを保つみたいなことも意識すると思うんですけど、シェイクハンズでは面白いと感じたものを全部詰め込んじゃおうと思って。色々なものを1つに集めることで、新たな化学反応みたいなものが生まれたら良いなと思うんですよね。あとは、僕自身のコミュニティも大きく関係していて、まだ世に大きく出ていないアーティストの方々もそうですし、『レンタルなんもしない人』や『ひみつ屋』はコミュニティを広げていく中で知り合って引っ張てきたコンテンツでもあります。

町田さんがイベントを手がけるに至るまで

-長年、音楽との関わりが深い町田さんだと思うのですが、音楽との関わりはいつ頃から?

最初の関わり始めたのは、音楽の専門学校に通い始めた頃からですかね。一番深く関わっていたのは、SWEET SOUL RECORDS という音楽レーベルで働いていた時。ソウルミュージックを専門に扱っているレーベルだったんですけど、良い音楽だけど売れないものもあって、どうしたら世の中に知ってもらえて、売れるようになるんだろうってずっと考えていました。

-音楽レーベルにてプロモーションを行った後はどのようなお仕事を?

その後は、海外に行っていた時期があったり、あとはNPO団体に所属していたりですかね。伝統的工芸品を復興しようという志のもと、メイドインジャパンプロジェクトというものを通して、職人のものづくりを世に出す活動をしていました。職人って、命をかけてものづくりをしていて、本当に良いものを作っているんですけど、自分たちでプロモーションはできない方が多いんですよね。だから、良いものが世に知られないっていう状況があって、これはものづくりだけじゃなく音楽でも同じなんですけど。だから、イベントで関る人を増やした中で、そういった良いものを発信していきたいっていうのがシェイクハンズの目的にもあります。

-そのような経験が今回のシェイクハンズというイベントに繋がっているんですね。でも、どうして自分が発起人になって行おうと思ったのでしょう?

僕はアーティストを目指していた頃から、ただの音楽ラバーになるきっかけが影響しているのかな思います。アーティストはステージに立つわけで、今も趣味で音楽活動をしているときもあるんですけど、突き詰めていくと僕って、音楽がシェアされていく空間が凄く好きなんですよ。この上なく幸せで。だから、そう思えるような良い時間、空間を自分も提案していきたいなと思ったのがきっかけです。

-シェイクハンズもそうですが、音楽やファッション、1つのカテゴリーに限らずに色んな方向から楽しめるイベントって年々増えてきていますよね。そのようなコミュニティの需要が、年々増えてきていると思うのですが町田さんはどのようにお考えでしょう?

そうですね。さっきの職人の話とは逆になってしまうのですが、今の時代、SNSやWEBの普及で誰でも無料で簡単に発信できる世の中にもなったんですよ。そうなるともののクオリティとか関係なしに色々なものが発信されていくから、良いものが埋もれやすくなってしまったとも思っていて。だから、ものが情報が溢れる世の中で、「自分では見つけられなかった良いものがここなら発見できる」と感じてもらえるようなコミュニティが必要だし、そんな経験を提供できたら面白いのかなと思います。

あとは、これもインターネットの普及で、リアルなコミュニケーションの場が減ってきていると思うので、“出会い”や“繋がり”の面でもイベントやコミュニティが有意義なのかなと。

-イベントのコンセプトとしても“ヒト・コト・モノ・オトの縁を繋ぐ”とありますもんね。

そうなんですよね。同じ趣味趣向を持った人達が集まれば、自然と繋がりやすいと思っていて。だから、男女の出会いとか直接的出会いも、嫌味がなく提供できる場としてコミュニティが求められているのかなと思います。男女、イベントを一緒に運営している仲間、限らずですけど、今の僕の周りの人も音楽イベントとかセミナーで出会った人がほとんどなんですよね。音楽が流れる場所が、色んな人が会するきっかけになったのは間違いないです。

今後のSHAKE HANDSが描くもの

-これからシェイクハンズはどんな発展を目指しているのでしょうか?

音楽、文化、良いものを広げていきたいという想いで行っているシェイクハンズなので、まずは多くの人に知ってもらうために、今後も定期的にコミュニティを開催して、ライブ、イベントを開催していきたいと思っています。あとは、まだ僕の頭の中の妄想レベルではあるんですけど、あるフェスの1ブースをアーティストのセレクトから舞台の装飾まで全てディレクションさせていただければ良いなと。そして、いずれはその経験を経て、より地域と関わりをもった大型のキャンプフェスみたいなものが出来たらなと考えていますね。

-最後に、シェイクハンズを楽しみにしてくれている方や興味を持ってくれている方にメッセージをお願いします。

側から見たら、色々詰め込んでいてごった煮なイベントになっているんですけど、是非欲張って全部体験してほしいと思います。『シティ カレー マーケット』を同時開催していたりだとか、ビリヤニや『ひみつ屋』の出店もあるので。あとは、イベントで吸収したものを日常に持ち帰って欲しいですね。「こんな面白いものがあったよ」とか、「こんなアーティストがいたから掘り下げて聞いてみよう」とかって思ってもらえると、フェスをやる意味があるので1番嬉しいです。

自身の経験のもと、“ヒト・コト・モノ・オトの縁を繋ぐ場”を提供しようと活動する町田さん。シェイクハンズの野外音楽フェスは、11月3日に上野恩賜公園にて開催予定。ここに行けば私たちも、人生をちょっと変えられるような良い出会いがあるかもしれない。

SHAKE HANDS

2018年11月3日(土) 13:00~19:30

@上野恩賜公園野外ステージ

一般前売り:3500円 当日:4000円

チケット購入はこちらから

【出演・出店予定】

環ROY/大比良瑞希/Nao Kawamura/Emerald/Mime/Namy&高橋あず美/YonYon/KUWA/MC Scarf/ニュースタイルハッスル/サウナトラック/レンタルなんもしない人/古着屋 十四才/ひみつ屋 etc

詳細はこちら

町田 涼(まちだ・りょう)

日本屈指のソウルミュージックレーベルや伝統的工芸品を支えるNPOでの活動、現在のデジタルクリエイティブを中心とした制作会社にて活動する傍ら、SHAKE HANDSを立ち上げる。「ヒト・コト・モノ・オトの縁を繋ぐ」をテーマに音楽イベントを通じて、出会いや繋がりをつくる活動をしている。