荒木経惟による最新エキシビション”Impossible Love(インポッシブル・ラヴ)”が2018年12月8日(日)から2019年3月3日(日)の期間、ベルリンのC/O Berlinにて開催中。

インポッシブル・ラヴ

若い女性が股を大きく広げる。都市を歩く名前を持たない通行人たち、シャツのボタンを首まで締めた労働者たち。日本の日常を切り取った数々の写真。それらの写真の数々は、日本社会のもつ異質性と機能不全を表現している。

1970年代、荒木 経惟(あらき のぶよし)は東京を対象とした都市写真や自身の日常を取り囲む私的な対象物を撮った私写真を数多く撮影。これまでに写真集600冊以上に及ぶ膨大な数の作品を発表、出版している。今日、荒木 経惟は写真家として最も影響力の持つ一人であり、ボディ、ヌードやセクシャリティを表現方法とする世界中のアーティストたちの注目を集める存在となっている。

写真を撮る側と見る側が同じ感覚を共有し、被写体との距離感を感じさせないのはどうしてだろうか。それは荒木経惟が究極なまでに被写体と親密な関係にあるからだ。

センチメンタルジャーニー

YOKO MY LOVE 1970と題されたセクションで目を魅くのが荒木の妻、陽子を被写体としたこの写真。あなたの目にはどう見えるだろうか。この写真について、インタビューで荒木はこう述べている。

私の妻がボートで寝ている写真がある。写真集を出版したとき、その写真はとても日本で有名になった。三途の川と呼ばれる死者が現世から死後の世界へ渡る境目を流れる有名な川をこの写真を見た人に連想させるらしい。でも僕にとってこの写真は、たった今、胎児が誕生したかのような生命に溢れる写真に感じる。

 

本展、”Impossible Love”は1990年代の亡くなった妻の陽子を撮影した写真を中心に、1965年から1972年の期間、荒木によって撮られた写真などが展示されている。後半は、2018年に撮られた空や花などの写真、ポラロイドを見ることが出来る。

荒木のミューズとして14年以上ものあいだ被写体となったモデルKaoriの写真は本展では含まれていない。


Information

期間:2018年12月8日(日)〜2019年3月3日(日)
時間:11:00~20:00
会場:C/O Berlin

 

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