Teen Vogue(ティーン ヴォーグ)が主催する、今年最も活躍した21歳以下の女性21人に贈られる賞である「Teen Vogue 21 Under 21」の2018年度の受賞者が先日発表された。

表彰されたのは、未来を担っていくミレニアルズと呼ばれる、若い世代のガールたちだ。

ファッション、アート、エンターテイメントから政治的活動まで様々なジャンルで、夢に向かって突き進む若いパワーは、可能性に満ち溢れている。世界を変えたエキサイティングでパワフルな主役たちの正体とその魅力に迫る。

ファッション界へ夢を与えたガール

Aaron Philip(アーロン・フィリップ)は、現在17歳、ニューヨークに住むモデルだ。

彼女はファッション界で初となる、脳性麻痺を持つ、車椅子で生活を送る黒人のトランスジェンダーで、人とは違うそれらの個性が彼女の魅力となっている。

今年9月に幼少期からの夢だった念願のモデルとして、大手モデルエージェンシーのElite Modelsと契約したばかりだ。ファッションの多様性が認められるようになった昨今でアーロンの登場は、人種、性別、身体をも超えた個性を持つモデルが誕生したという、ファッション界に新たな歴史を作ったのである。

また、夢を持つことや挑戦することに対して、彼女の持つような個性は何の妨げにもならないということを身を持って証明し、多くの人々へ希望を与えるきっかけとなった。

 

勇気ある、若き活動家のガール

KHERIS ROGERS(ケリス・ロジャーズ)は、現在11歳、ロサンゼルスに住むファッションデザイナー、人種差別反対への活動を推進する若き活動家だ。

ケリスは10歳の時に、自分の肌の色に対しフレンドリーになるよう働きかけた自身のブランド「Flexin’」を姉と一緒に始めた。自身が幼少期に、肌の色が理由でいじめにあった過去を持つその経験から、人種差別への反対を促し絆を強く持つという意味が込められた、メッセージ入りTシャツなどを作って発表した。

その活動はハッシュタグ「#FlexinInHerComplexion」で拡散され、たちまち話題となり、世界中から賛同を得る結果に。スヌープ・ドッグやアリシア・キーズなどの大物セレブもこの運動に賛同したことで、注目が集まり、広がりを見せつつある。

また、ケリスはNike(ナイキ)のキャンペーンモデルにも抜擢されるなど、ファッション界のヤングミレニアルズの中でも要注目の存在となっている。

 

カルチャーシーンからメッセージを送るガール

Lisa Ranran Hu(リサ・ランラン・フー)は、現在19歳、ロサンゼルスの大学UCLAに通う大学生で、映画監督だ。

13歳の時から映画を撮り始め、過去5年間の間に10本以上の短編作品を撮ったという、才能溢れる若き映画監督として注目されている。彼女の代表作品となったのは、自身のルーツでもある中国で撮影された「Escape(エスケープ)」という、トランスジェンダーについて触れた内容の短編映画だ。中国ではまだ文化的に寛容ではないとされるLGBTについて触れた内容は人々に衝撃を与え、アイデンティの真に迫ったものだと話題になった。女優のエマ・ワトソンが推薦したことで今回の受賞に至ったという豪華なエピソードも。

リサが現在制作中の映画は、うつ病やメンタルヘルスに悩む若者たちを取り上げているもので、彼らを心理的に支援したいというメッセージも込められているという。問題に向き合うことの痛みや大切さをミレニアルズならではの視点で鋭く描かれている作風は、彼女の作品の最大の魅力となっている。

Elsie Fisher(エルシー・フィッシャー)は、現在15歳のカリフォルニア出身の女優だ。

彼女の代表作となったのは、アメリカの中学最後の年を描いたコ青春メディ映画「eighth grade (エイス グレード)」であり、この作品でゴールデングローブ賞にもノミネートされている要注目の存在である。

エルシーが人気を得たのは、まさに着飾らない、リアルな等身大の姿である。肌にはニキビ、痩せすぎていない体型の見た目を持つエルシーは、つまりはどこにでもいそうな身近な存在として、役柄役柄さながら多くのティーンたちの共感を得た。

同じように悩みを持つ等身大の姿をリアルに演じただけでなく、エルシー自身が感じていることを体現していることが、同世代から支持されている理由なのである。またエルシーは現在、自身の経験を通し、ミレニアルズ世代の若者たちが抱える精神的な不安や障害を支えたいという活動の意思を示している。

今回表彰された受賞者の多くは10代と若くしながらも、自分の信念を貫いて活動しているパワフルでエキサイティングなガールたちだった。

ミレニアルズならではの視点で生まれるアイディアや行動は、時代の最前線を生きている彼女たちならではと言える。今を生きる彼女たちが発信するメッセージ、次世代に与える希望の可能性はまさに未知数だ。

若き才能ある、彼女たちの今後の活動から学ぶことは、まだまだ多そうである。