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英国のロックバンドDelays(ディレイズ)は、ボーカルのグレッグ・ギルバートの闘病により音楽活動休止中。このまま埋もれるにはあまりに勿体ない彼らの音楽の魅力と、グレッグの過酷な闘病生活、そして絶やさずアート作品を制作し続ける彼の意欲に迫る。

ディレイズとは?

イギリスのサウザンプトン出身のインディーズロックバンド、ディレイズ。

メンバーはグレッグ・ギルバートと、グレッグの実の弟アーロン、コリン・フォックスそしてロウリーの4人組。2003年にシングル「Nearer Than Heaven」でデビューし、現在までに4枚のアルバムを発表している。

バンドが生み出す心地良いメロディーや、透き通るような高音から渋みのあるシャウトまで歌いこなすボーカル、グレッグの表現力の高さに定評がある。一部ファンの間ではグレッグの端正なルックスも秘かに話題になっていた。

さわやかなダンスチューン「Valentine」は、ディレイズの魅力が最大限に詰め込まれた中毒性の高い名曲。

どこまでも優しいメロディーが響く「Hey Girl」もぜひ聞いていただきたい曲の一つ。

父親になったグレッグに癌が発覚

ディレイズは2010年に4枚目のアルバムを発表した後、メンバーが次々と子供を持ったことから活発的な音楽活動を控えるようになった。

グレッグもパートナーとの間に2児の父親となり幸せな日々を送っていたが、2016年11月のある日深刻な腹痛と嘔吐により緊急搬送される。そこで知らされたのは、彼がステージ4の大腸癌を患っており、それは肺にも移転しているという残酷な事実であった。

本来、英国では癌治療さえ国民健康保険が適用されて最低限の支出で済むものだが、そこで提供される治療薬はグレッグには適合しなかった。結果として保険適用外の治療薬を使わざるを得なくなり、高額な治療費が家族の負担としてのしかかった。

治療が進むにつれ、グレッグは深刻な疲れが襲うようになる。追い打ちをかけるように、グレッグに適した免疫療法が無いことや、投薬治療にはもはや寿命を数週間伸ばす程度の効果しかないことが告げられ、家族は深い悲しみに沈んだ。

パートナーのステイシーは夫の命を救うべく、他の治療法や手術への道を模索中だ。莫大な治療費を捻出するために寄付を募っている。

寄付はこちら受け付けている。現在までに7100人を超える寄付者が集まったが、目標の25万ポンドにはまだ達していない。

アーティストとしての活動を続けるグレッグ

バンドは休止状態に追い込まれたものの、グレッグは今でも芸術家として絵画などの作品を発表している。

鉛筆やボールペンで描かれたイラストからは、かなりの画力の高さがうかがえる。ツイッターでは以前、数か月ぶりにギターを弾いて指がひどく痛むと綴っていた。

彼にとってはペンを握ることも容易ではないのだろう。作品のいくつかは彼の公式ホームページやインスタグラム等でも見ることができるので、ぜひ一度見ていただきたい。

公式ホームページ http://greggilbert.co.uk/

インスタグラム https://www.instagram.com/greggilbert_artist/

詩集の発表が話題に

2019年2月1日には自身初となる詩集「Love Makes a Mess of Dying」が発売される。

現在はまだ発売前ではあるが、予約販売分だけで英アマゾンの新作詩集チャートで1位を獲得しているほどの注目作だ。死の恐怖に向き合いながら、家族や友人、ファンからのサポートに絶えず感謝の気持ちを述べるグレッグ。

アーティストとして、夫として、そして二人の娘の父親として、彼は何を思うのだろうか?

歌詞やソーシャルメディアで発信する言葉とは違う、彼の正直な胸の内が覗けるかもしれない。

長引く闘病生活の中で、ディレイズの仲間たちを恋しがる発言も度々見受けられる。ディレイズのファンは皆、グレッグの元気な歌声が再び聴けるよう奇跡を祈り続けている。