https://www.youtube.com/watch?v=iKV6_w0bADw

ロンドンの大英図書館では「Cat on the Page(ページ上の猫)」という名の無料展示会が2019年3月17日まで行われている。

その名の通り、猫に関連した書物を集めた図書館ならではの同展示会。興味深い歴史的書物と、愛らしい猫たちの魅力で満たされた癒し空間をレポートする。

開催場所の大英図書館について

国立大英図書館(The British Library)はロンドンの中心地、ユーストンとキングス・クロス駅の間にある大型施設。
椅子や机が備わった広大なリーディングスペース、入場無料の博物館、レストラン等を備え、日々多くの人々が勉強や休憩をしに訪れる。

建物への入場と、同展覧会を含む一部の展示物の観覧は無料。公立図書館と違い書物の閲覧には会員登録が必要なことと、同展示会以外にも開催されてる特別展示会には有料のチケットが必要なことに留意していただきたい。

住所 96 Euston Rd, London NW1 2DB

展示会は図書館に入場してから正面の階段を上り、奥に進んですぐの場所にある。展示会スペースのみ飲食や写真撮影が禁止されている。

様々な時代と国から集められた展示物

展示スペースは決して広くはないものの、絵本、小説、絵画を中心に紙面に登場する猫を丁寧な解説と共に楽しめる。

読書家におすすめの現代小説も多数紹介されているが、特に歴史的書物や加筆修正した跡が見られる原稿など貴重な資料が見どころだ。夏目漱石の「吾輩は猫である」や、猫型ロボットの「ドラえもん」など、日本からの作品もある。

「長靴をはいた猫」をはじめとする児童書の名作も豊富に取り扱っているためか、子供連れの見学客も多い。幼いころに慣れ親しんだ絵本を思い出しながら見学する大人たちの姿も見られ、年代を問わず楽しんでいる様子がうかがえる。

見るだけではない楽しみ方

会場内には数か所にヘッドフォンが設置されており、作品が映像化や音源化された時の資料を聞くことができる。
会場の一角には、会員登録無しで自由に本を手に取って読める、猫関連の書物を集めた読書コーナーも設置されている。従来の図書館と違い貸出は行っていないので、近くの椅子やラグに腰かけて読もう。

また図書館内にある売店では現在猫グッズを多数取り揃えているので、展示会が気に入ったなら帰る前にぜひ立ち寄っていただきたい。猫関連の書籍はもちろん、期間限定発売のキュートな大英図書館オリジナル雑貨類も取り扱っており、お土産にも最適だ。

おすすめは、あどけない表情の黒猫がプリントされたトートバッグ。表も裏も可愛くて、心を奪われること間違いないの一品。

https://www.bl.uk/shop/cat-tote/p-2964

展示会をより楽しむために

展示会の中でも見られる、特に注目すべき作品を事前におさらいしておこう。

モグ(Mog)

イギリス人作家ジュディス・カーによる絵本シリーズ。1970年に第一作が発表されてから、長年にわたって愛されてきた。忘れん坊の飼い猫モグのコミカルなストーリーは、読む人全ての心を温かくさせる。子供時代にモグを読んで育ったと言うイギリス人も多し。2002年に「Goodbye, Mog」にて一旦シリーズは終了したが、2015年にスーパーマーケットの広告作品として新作が発表された。

https://www.amazon.co.uk/Mog-Forgetful-Cat-Judith-Kerr/dp/000717134X

キャッツ – ポッサムおじさんの猫とつき合う法(The Old Possum’s Book of Practical Cats )

ノーベル文学賞受賞者のイギリス人T・S・エリオットによる詩集。1939年に子供向け作品として発表された。
いろいろな性格の個性豊かな猫たちが登場し、心地よいリズムの詩で物語が展開されていく。

エリオット没後に「キャッツ」というタイトルでミュージカル化され、海外や日本で大ヒットしている。ちなみにポッサムおじさんはエリオット自身のあだ名である。

魔女のウィニー(Winnie The Witch)

1987年から販売されているイギリスの児童書シリーズ。現在までに累計で500万部以上売り上げているんだとか。派手な服装好きのお洒落な魔女と、毛むくじゃらの黒猫ウィルバーが繰り広げる愉快なやり取りが魅力。いろいろな角度から猫を取り上げ、読書好きでもそうでなくても、お気に入りの「猫作品」を見つけられること間違いなしの同展示会。ロンドンにお立ち寄りの際はお見逃しなく