【21Questions】「街ゆく人々が一番のファッションのお手本」ミラノを拠点に活躍するファッションスタイリスト、Thais

厳しい世界でスタイリストとしてキャリアを積み重ねている、ミラノ生まれミラノ育ちの彼女の素顔に迫る。

Q1:お名前を教えてください。

Thais(タイス)

Q2:何歳ですか?

26歳

Q3:出身はどこですか?

生まれも育ちもミラノだけど、母がイタリア人で父がブラジル人なの。

Q4:普段は何をしていますか?

私の生まれ育った街、ミラノでファッションスタイリストをしているわ。普段は中心街に良くいるけど、いつも自転車で移動しているのよ。

Q5:ミラノでの生活について少しお話ください。

上の質問の答えと同じで、常に自転車と共に生活しているの。だから1日で4つではなく、10つのことをすることができるわ。それに自転車は自由を感じることができるから、大好き。それにどの街でも地下鉄に乗ることが大嫌い。ミラノは小さい街だから自転車愛用者の私は打ってつけの場所。私は、大都市が好きだけど、大きすぎると自分を失うわ。大都市は「パリ」のようなロマンチックさがとても必要よね。私の人生は、仕事とデザインウィーク・ファッションウィーク・パーティー・展示会のような私の好きなイベント、それと自分の家族と大親友たちを全て分けているの。

Q6:なぜファッションスタイリストの道へ?

多分「スタイリスト」という響きが面白そうと思ったことが始まりかもしれないわ。でも幼い頃からファッション業界で働きたいといつも思っていたの。その頃から、いつも身の回りにある全てのものを使って、お人形やバービーに着せて遊んでいたわ。

Q7:Thaisさんにとってのスタイリストの仕事の魅力とは?

この仕事で最も魅力的なのは、ストーリーを作って、伝えたり、現実から脱出したり、目の前にある現実をもっと具体的にしたり、抽象的に表現したりできること。

Q8:スタイリングする際のこだわりを教えてください。

もちろん、全てのファッションショーを見て、最新のトレンドをキャッチしてアップグレードしていくことは重要だけれど、人間観察をすることを絶対忘れてはいけないわ。街の中にあるものを見ることは、学校では習うことができないことが沢山あると思う。街ゆく人々ほどすばらしいお手本はないし、彼らは私にとって「時間のポートレート」。

Q9:スタイリングのアイテムのリサーチはどのように行っていますか?

普段はプレスにコンタクトを取って、毎日狂ったように積み重なっていく資料を持って歩いているわ。こういった資料を持つことはスタイリストにとってとても重要だと思う。でも、もう自分の服をしまっておくスペースがないのよね…笑

Q10:Thaisさんにとってのファッションとは何でしょうか?

ファッションとは「言語」であり、ファッションの力は多面性のある原点の中に秘められているわ。ファッションは、写真、映画、ダンス、劇場、ビジュアルアート、繊維、歴史の中で、様々な芸術と文化をつなぎ合わせている。個人的に私は、ファッション雑誌よりむしろ写真集を買っているわ。雑誌は、映画や本と違って、読んだら捨てられてしまうように作られていると思う。私は、ファッション中毒な人間ではなくて、ファッションに対しての私の愛情は少し変わったものなのよ。

Q11:Thaisさんのファッションスタイルについて教えてください。

私のファッションスタイルは、自分が好きなものを全て組み合わせたものだから何かユニークな名前を付けるのなら何かしら。一つのスタイルだけでなく、ロカビリーなスタイルからパンクスタイル、原宿ガールスタイル、ヒップホップに70年代のパンツやシューズを合わせるのも好きだし、スポーティースタイルやヒッピースタイル、多国籍なスタイルとか色々とミックスするのが好き。セプタムリング、チェーンイヤリング、ヘナ、ビンディーなどのインドのジュエリーは毎日欠かさずつけているわ。去年くらいから、特に90年代のR&Bアーティストたちのファッションスタイルにも注目しているの。とにかく、私のスタイルは常に混乱状態なのよ!笑もしかして、私に必要なのは私専用のスタイリストなのかもしれないわ。Queenの【Bohemian Rhapsody】にぴったりなスタイルが理想ね。

Q12:現在のファッション業界についてどのように思いますか?

現在のファッションは、最高な瞬間ではないと思っているわ。それは今のファッションが良くないという意味ではなくて、もちろん興味深いものはたくさんある。簡単に言えば、「アイディアが不況している」ということだと思う。おそらく私の意見は間違っているかもしれないけど、人間は「全て」の意味を知ることはできないからそれが正しいかは分からないけどね。ファッションはいつも美しさという観念と結びつけられているけれど、今は醜いものが美しくなっている歴史的な瞬間だと思うわ。【Vetements】や【Gosha Rubchinskiy】を見て分かるように、以前は誰もが嫌悪していた80年代のショルダースタイルが戻ってきた。モデルの顔や体型だって細くて綺麗なだけの外見ではなくなっているし、美の概念の変化が手に取るように分かるわ。私は醜いものが大好きだし、こういったブランドがコミュニケーション能力を取り戻している。

Q13:行きつけのコーヒーショップはありますか?

イタリアのコーヒーショップは、どこもオススメよ。

Q14:お気に入りの場所や今後行ってみたいところはありますか?

次の旅行は、できるだけ早く日本へ行って、花見を見に行きたい。

Q15:好きな香りなどはありますか?

【パチョリ】の香りが一番のお気に入りなの。インドの古代の自然な香りよ。オーガニックな力を持っていて、パチョリ自体の香りを保ちながら、付けた人それぞれで香りが変わるの。

Q16:普段はどういったところから自分用の服やアイテムなどを手に入れていますか?

私は、ヴィンテージとハイブランドそれとファストファッションをミックスさせたファッションが大好きなの。例えば、ミラノにある【Frav(http://www.fravshop.com)】は常に面白いアイテムが揃っているわ。それに一番お気に入りの【Vivienne Westwood】のものを合わせる。それにヴィンテージショップ【Groupies Vintage(https://groupiesvintage.com)】もオススメね。あとは、ヨーロッパ各地の音楽、食べ物、職人とあらゆる種類のヴィンテージショップをつなげるマーケット【EastMarket(https://www.eastmarketmilano.com)】。

Q17:お気に入りの音楽はありますか?

【Lauryn Hill】【Alicia Keys】【Marvin Gaye】【The Beatles】

Q18:お気に入りの映画はありますか?

「スパイク・リー」監督の【ドゥ・ザ・ライト・シング】、「ミシェル・ゴンドリー」監督の【エターナル・サンシャイン】、「スパイク・ ジョーンズ」監督の【her/世界でひとつの彼女】。スパイク・リー監督が私の中で尊敬する監督の一人よ。

Q19:良く読む雑誌やお気に入りの本は何ですか?

「イタロ・カルヴィーノ」の【見えない都市】が私のお気に入り。雑誌は、【Magazine Antidote】【Hunter Fashion Magazine】【Dazed & Confused】

Q20:影響される人や事はありますか?

私の仕事やリサーチは、アート界に近いわ。私にとって、たくさんの展示会を観に行くことはとても大切なことなの。アートは毎日のインスピレーションに繋がるからね。私は黒人や非ヨーロッパ文化に絶え間ない興味があって、サブカルチャーをリサーチすることが大好き。私の子ども時代や、架空のもの、自分の生まれ、上に綴った全てのことから影響を受けるわ。

Q21:最後に、今後の新しい予定やニュースはありますか?またThaisさんのライフスタイルを通して何かメッセージがあればお願いします。

今はまだ秘密だけど、それぞれ今まで集めてきた資料を結びつけて、他のスタイリストと私の友人たちと一緒に新しいプロジェクトを計画しているところよ。今の私のライフスタイルを通しての大きなメッセージは、ずばり「愛がほしい」!

一見、Thaisさんの普段のファッションスタイルと自身の手がけるスタイリングには少しギャップがあるように見えるが、全体的な色の合わせ方や雰囲気、アイテムなど細かいところにサブカルチャーやミックススタイルが表現されている。その上、シックに仕上げる。一定の国籍や文化にこだわらないスタイリングは、普段から人の何倍も人間観察に重点を置いている彼女にしかできない表現して伝えていく力だ。

https://www.instagram.com/clarettataxy/

ThaisさんのInstagram:@clarettataxy

 

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