新しい音楽を発見する時、映画やtvシリーズのサウンドトラックを参考にすることは欠かせない。旬なサウンドを常に提供するコーエン兄弟やジム・ジャームッシュなどの映画から参考になる、人生で一度は聞くべき歴史に残る伝説のカッコいいサウンドトラックを8つにまとめてご紹介する。

1:The Passenger – Iggy Pop

ダニー・ボイル監督のイギリス映画「トレインスポッティング」(1996年)の伝説のサウンドトラック。スコットランドを舞台にした、ドラッグ中毒の若者達の日常を映画化した作品。若きユアン・マクレガーのデビュー作でもある。The Passengerはアメリカ合衆国のロック・ミュージシャンIggy Popのアルバム「ラスト・フォー・ライフ」(1977年)に収録された1曲。

ロックをあまり聞かない人すらも一度は絶対聞いた事があるであろう、Iggy Popの代表作だ。若者達の私生活に時代を超えてリズム感と活気をつける名曲中の名曲。

2: The Man In Me – Bob Dylan

ロックやフォーク・ミュージックを映画の早い波長と合わせて起用する事が得意の映画監督、コーエン兄弟製作の「ビッグ・リボウスキ」(1998年)に使われた、Bob Dylanの1曲。

「ビッグ・リボウスキ」は、アメリカの渋いオヤジ俳優ジェフ・ブリッジスがゆるーく演じたコーエン兄弟の名作。一瞬、こういう大人にはなりたくないな…と思わせるようなコミカルで苦笑する映画である。Bob Dylanの曲は映画やシリーズのサウンドトラックに頻繁に起用されやすい。また、コーエン兄弟と常に組んで活躍する、アメリカ合衆国の映画音楽作曲家カーター・バーウェルによって選曲されたBob Dylanの曲は、特にメジャーなものをあえて使わない選曲のされ方をしているのが興味深い。

 3:Yekermo Sew – Mulatu Astatke

サウンドトラックの起用の仕方が突飛抜けて上手な、アメリカ合衆国の映画監督ジム・ジャームッシュの映画「ブロークン・フラワーズ」(2005年)の中で使用された名曲だ。ジャームッシュがこの映画でサウンドトラックで起用するまでMulatu Astatkeは、一般的にほぼ知られていなかった。映画にあわせた、そのミステリアスなサウンドが当初一体誰の曲なんだと話題になった名曲。エチオピアの音楽家Mulatu Astatkeは、「エチオ・ジャズ」の生みの親として、実はものすごい偉大な音楽家でもある。

4:Out Of Time Man – Mick Harvey

アメリカ合衆国とカナダで放送されたTVシリーズ「ブレイキング・バッド」(2008年〜2013年)のサウンドトラック。

オーストラリアのシンガーソングライターNick Caveとのコラボレーションで一躍有名になった、同じくオーストラリア出身のシンガーソングライターMick Harveyの名曲。TVシリーズ「ブレイキング・バッド」では、他にも多くの名曲がサウンドトラックとして用いられてい「Out Of Time Man」は特に、イントロの出だしがどことなくIggy PopのThe Passengerを思い呼び起こされる、カッコいいソング。

5:Egyptian Reggae – Jonathan Richman & The Modern Lovers

エドガー・ライト監督の「ベイビー・ドライバー」(2017年)で起用されたカッコいい1曲。「ベイビー・ドライバー」は、常にヘッドフォンで音楽を個人視聴しているイメージが印象的な若いドライバーが主役のアクション映画だ。映画のテンポの良い流れとマッチしたJonathan Richman & The Modern Loversの名曲。

6:La valse d’Amélie – Yann Tiersen

フランスのジャン=ピエール・ジュネ監督が製作した名映画「アメリ」(2001年)の代表的なサウンドトラック。アンビエント・サウンドとして歴史に必ず残ると行っても過言ではないサウンドトラックの名曲。「アメリ」は、パリ・モンマルトルを舞台にした、パリジャンの日常を映画化した作品。パリのオシャレな雰囲気がもろに伝わってきそうなアーコディオンの哀愁あるサウンドが特徴的だ。

7:Mlečni put – Stribor Kusturica

セルビア映画のエミール・クストリッツァ監督した映画「オン・ザ・ミルキー・ロード」(2016年)の中で起用されたサウンドトラックの1曲。本人自身が音楽家としても活動するユニークな映画監督エミール・クストリッツァ。ジプシー感がたっぷりあふれていることが特徴的なメロディーとサウンドは、彼のどの作品を見ても必ず登場してくる。早いリズムを楽しそうに演奏するジプシーバンドが、エミール・クストリッツァ映画のシンボルでもある。

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