ギネスにもノミネートされた、世界一若手のファッションエディターElise By Olsen(エリーゼ・バイ・オルセン)。Dazed & Confused、ID、AnOtherなど、常に若者へ最新のトレンドを提供し続けている各ファッション誌で話題が持ちきり。ノルウェー出身の若き才能、いったい彼女は誰なのか。

1:ノルウェー出身の若き才能

ヨーロッパの北国、ノルウェーの首都オスロ出身のエリーゼ・バイ・オルセン。北ヨーロッパのスカンジナビア半島西岸に位置するノルウェーは、アウトドア先進国としてヘルシーライフを自慢としている国でもある。家の中でも外でも笑顔がいっぱいにあふれるノルウェーの健康的な家庭で育ったエリーゼは、幼いころからその才能を発揮し始めた。

2:8歳で始めたブログが彼女のスタート

エリーゼ・バイ・オルセンは、2007年からブログを始めている。当初は彼女の日記代わりに、日々の出来事や彼女の思いなどをドキュメンタリー形式でブログに更新。ノルウェーの小学校生活の話題や、彼女の宿題の割当、家族との夕食などがテーマだった。

3:13歳で発行紙を作る

彼女が更新していたブログは、当初オンラインを通したファッション系の話題がメインだったが、その後クリエイティブ関係では少し名のある「Archetype」というウェブサイトに変容した。また、後に「Archetype」はまだ幼いエリーゼ・バイ・オルセンによって、「Recens」というユースカルチャーを紹介する発行紙までに成長した。この雑誌でエリーゼは、13歳という最年少でチーフエディターという地位に付き、世界を一気に仰天させた。

4:ギネスにも登録される

エリーゼ・バイ・オルセンは、最年少で発行紙を作ったことが好機を呼び、世界一を収集する書籍「ギネスワールドレコーズ」にも登録されている。

5:雑誌「Wallet」の生みの親

昨年2018年から発売されている新しいポケットサイズマガジン「Wallet」。この「Wallet」は、他でもないこのエリーゼ・バイ・オルセンによって生み出された雑誌である。現在メインストリームとなっているファッションメディアの解毒剤として登場した新感覚マガジンである。この雑誌の目的は「現在のファッション業界に若い率直な評論と質問を投げかけ議論する」という大胆なものであり、今後のファッションメディアを揺るがす可能性のある興味深い方向性を視野している。

ユースカルチャーファッション誌「Recens」で私は5年間の執筆活動を行ったけれども、その経験の中から学んだのは、「私が本当に率直に書きたいと思った執筆内容が抑えられたり、同意できなかった」ということでした。

そんな意味で私が作った新しい雑誌「Wallet」では、掲載する会話の中で、現在のファッションシステムをあえて反論、またはそれを越えるような方向性に持って行きたいと思っています。

エリーゼ・バイ・オルセン(AnOtherより)

6:彼女の方向性の初めのステップ

彼女が提案する最新雑誌「Wallet」の初めのステップは、まず既存のファッション業界に次々と率直な質問を投げかけること。若い純粋な視点から観察し問われる疑問を、現在のファッション界はどう答えるのか。大変興味深いトピックだ。

7:ポケットサイズに縮小した紙面雑誌

彼女が「Wallet」製作の際、最初に持ちかけた質問は、「なぜ、みんな紙面雑誌をもう買わないのか?」ということ。現在スマホでアクセスでき、どんな空き時間でも見られるポケットサイズマガジンは主流である。11x22cmという縮小サイズでプリントされた雑誌「Wallet」は、ジーンズのポケットに入れても持ち運びが可能。以前から主流であった、コーヒーテーブルで拝見できるA4サイズの紙面雑誌はもう時代遅れだという彼女らしい新しい提案である。

8:媒体広告に対しての疑問

エリーゼが打ち出す提案の中には、媒体広告の減少も含まれている。彼女の雑誌「Wallet」では、You Tubeの広告が右下の角で消せることにインスピレーションを受け、切り取り線を用い読者の好みで媒体広告が取り除けるシステムを投入している。

9:ファッション界はメディアで左右される

20歳という若さですでに、ファッション界のメディア威力への気づきを持っているエリーゼは、今後のメディアに対して雑誌AnOtherのインタビューでこう答えている。

私たちが執筆する際に使用する言葉には威力があります。メディアの義務は「批判的かつ興味をそそる」ということが絶対的必要条件。

エリーゼ・バイ・オルセン(AnOtherより)

10:彼女が観るデジタルファッション

「Wallet」の最新号「シャーマンたちの空間」で彼女は、ソーシャルメディアやコマンスが、今後全く新しいデジタル専用のファッションスペースを自ら生み出し、リードして行くことに対しても調査を入れている。

既存のファッション媒体がデジタル化し、新たなモードの道が開かれている今。エリーゼのような若き率直で鋭い視点から捉えるエディトリアルは今後さらに重要になって来る。まだ若干20歳のエリーゼ・バイ・オルセン、今後一体どんな大物になって行くのか楽しみである。