大きな衝撃と共に、多くの流行を生み出した、ファッションの黄金期と呼ばれた1990年代。 

ファッションデザイナー同様に、その煌びやかな時代を作り出したのは、ケイトモスやナオミキャンベル、リンダエヴァンジェリスタなどの、スーパーモデルたちだ。 彼女たちの活躍は、当時から現在に至るまで、ファッション界に多大な影響と恩恵をもたらしている。 あれから約30年が経とうとしている今、改めて彼女たちから学ぶ、時代を超えてファッション界を生き抜くためのサバイバル術とは? 

時代を変えた3人のスーパーモデルたち 

90年代を一言で表すと、ファッションの黄金期であり、同時にモデルという職業の概念を変えた時代であったと言われている。 まず、ナオミ・キャンベル、クリスティ・ターリントン、リンダ・エヴァンジェリスタが三位一体としトップモデルとして君臨した後に、シンディ・クロフォード、クラウディア・シファー、ついにケイト・モスが加わっていった。 

この6人のスーパーモデルたちは「Big Six(ビッグシックス)」と称され、女優やセレブ同様に、憧れの存在とし、爆発的な人気を誇った。 今回は、その中でも特に人気、影響力の大きかった3人のスーパーモデルを紹介したい。 

1.リンダ・エヴァンジェリスタ 

1965年に生まれ、イタリア系カナダ人のリンダは、美しい美貌と身長177cmの抜群のスタイルと共に、常に変化するヘアスタイルが話題となった90年代を代表するモデルの一人だ。 19歳から本格的にモデルのキャリアをスタートしたリンダのブレイクのきっかけは、有名フォトグラファーの勧めでロングヘアーをベリーショートに変えたことだった。 美しい顔立ちに映えるショートヘアーを始め、オレンジやブロンドに染めたヘアカラーなど、絶えず変化すヘアースタイルも注目を集めた。 

その人気ぶりは、これまでに700以上の雑誌で表紙を飾ったことからも表れており、過去には日本でも銀座ジュエリー・マキのテレビCM出演を始め、その顔を知られた。 1990年の米VOGUEのインタビューでは、「1万ドル以下の仕事ならベッドから出ない」と悪名高いコメントを残しており、その爆発的な人気が伺えるエピソードも。 

2.ナオミ・キャンベル 

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1970年、イギリス出身のナオミは、元祖スーパーモデルと呼ばれ、ファッション界に大きな改革をもたらした存在の一人だ。 15歳でモデルのキャリアをスタートしたナオミは、抜群のプロポーションと、しなやかで妖艶なキャットウォークが有名。 VOGUEやELLEなど、様々な世界的ファッション雑誌において、表紙を飾った初の黒人女性となったことでも知られている。 

また、アズディン・アライアやイヴ・サンローランなど有名デザイナーからこよなく愛され、ミューズとなったナオミは、様々なランウェイ、キャンペーンに登場し、90年代を代表する時代の寵児となっていった。 南アフリカ元大統領のネルソン・マンデラや歌手のマドンナなど、華やかな交友関係も有名で、パーティーには欠かせない存在であった。 日本でも、エステサロンTBCのテレビCM出演や、歌手久保田利伸とデュエットした楽曲発表するなど、爆発的な人気を誇った。 

一方で、人気絶頂であった1991年には、有色人種であることより、スーパーモデルでありながらも、不当な扱いを受けることが多かった事実を告白し、人種差別に向き合うよう、ファッション界へ提議する大きなきっかけとなった。 

3.ケイト・モス 

1974年、イギリス出身のケイトは、スーパーモデルからスーパーセレブとなり、90年代ファッションの顔となった存在の一人だ。 身長170cmとモデルとしては低身長、個性的な顔立ち風変わりと言われるような見た目は、長身で端正な顔立ちのスーパーモデルの枠にはまらない、スーパーモデルとして活躍してきた。 カルバン・クラインのキャンペーンで注目されたのをきっかけに、多くのキャンペーンや雑誌の表紙を飾るなど、長者番付にも登場するなど、現在に至るまでトップモデルとして君臨してきた。 イギリスらしいロックやヴィンテージをベースにした抜群のファッションセンスも認められており、TOPSHOP(トップショップ)とのコラボを始め、ファッションアイコンとしても人々から支持を集める。 

パーティーガールとしても知られ、俳優ジョニー・デップや、度々なる有名ロックミュージシャンとの交際、薬物問題など、ゴシップ面でも話題に事欠かなかったことでも有名。 唯一無二の存在で、アンチスーパーモデルを突っ走ってきたケイトは、多くのデザイナーに愛され、多くのファッションシーンを塗り替えてきた。 

次世代のスーパーモデルを作るスーパーモデル 

ファッションの黄金期と共に一世風靡をし、その存在を確固たるものにしてきたスーパーモデルは現在、発掘する立場として次世代にエールを送っている。 ケイト・モスは、2016年に自身がCEOとなり、モデル事務所である「Kate Moss Agemcy(ケイト・モス・エージェンシー)を設立。 モデルの発掘から育成まで、自身の経験と先見の目、コネクションをフルに活かした方法で、次世代のスーパーモデルたちを支援。 同事務所には、娘のライラ・モスや、有名歌手のリタ・オラを始め、計11人を含む個性的な顔ぶれで、業界から注目の的だ。 

最近では、ロンドン発の人気スケートブランドPALACE SKATEBOARDS(パレス スケートボード)に元々所属していたスケーターのブロンディ・マッコイが新たに所属するなど話題を集め、早くもケイトのセンスが光っている。 

映像で振り返るスーパーモデルたちと90年代 

 90年代を知る世代にも、知らない世代にも、彼女たちの活躍を改めて振り返る機会にぴったりなのは、米MTVの人気テレビショー「 House of Style(ハウス オブ スタイル)」だ。 1989年に初回が放送され、11年間続く人気番組となった同番組のホストを務めたのは、スーパーモデルのシンディ・クロフォード。 当時まだ、舞台裏という言葉がまだ無かったファッション業界のリアルな裏側に迫った画期的な内容で、人気を博した。 コレクションが始まる前に、世界各地から会場入りするモデルたちの様子から、有名メゾンのランウェイの舞台裏、スーパーモデルたちのインタビューまで、内容はとんでもなく豪華。 今や実現不可能な伝説のテレビショーは、時代を振り返るツールとしてもぴったりだ。 

時代を超えても色褪せない魅力を持つ、90年代を代表するスーパーモデルたち。 強い影響力を与え続け、ファッション界をサバイブし続ける彼女たちのパワーは計り知れず、今そこからまた新たなスターたちが生まれようとしている。 

次世代のスーパーモデルは一体どんな存在で、どのようなファッションの未来を築いてくのだろうか、今後も目が離せなさそうだ。