今インスタグラム上に、モデルやインスタグラマーに代わる新たなインフルエンサーが誕生している。バーチャルモデルと呼ばれる彼らは、実態こそないがSNS世代の若者たちには早くも受け入れられ始めている。そんなバーチャルモデルの中でも注目を浴びている5人を紹介する。

日本初のバーチャルモデル「imma」

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1901/17/news075.html

全頭ピンクのボブヘアーが印象的なバーチャルモデルimma(イマ)。2018年に登場した彼女は、日本初のバーチャルモデルだ。日本のサブカルチャーを象徴するファッションと端正な顔立ちが特徴。彼女は実写で撮影した身体と背景に、3DCGで作成した頭を合成して作り出されたCG体である。

UNDER COVER(アンダー カバー)やCHRISTIAN DADA(クリスチャン ダダ)などの服を纏い、着用アイテムにはブランドの公式インスタグラムをタグ付けするなど次世代インフルエンサーとして活躍している。またパリファッションウィーク中には、モデルの秋元梢と現地で撮影したと思われる写真も掲載している。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000223.000016220.html

彼女の活躍はインターネット上だけには留まらない。ファッション業界の情報誌WWD Japanでは、なんと平成最後の号で単独表紙も務めた。id JapanとコスメブランドのKATEとのタイアップ企画では実在するモデル2人と共にKATEのアイテムを使用したメイクを披露している。それはリアルとヴァーチャルを共存させた異空間のはずが、受け手に何の違和感も感じさせずにマッチする。これが現代の新しいリアルなのかもしれない。

バーチャルギャルモデル「葵プリズム」

https://kai-you.net/article/62264

世界初のギャルのバーチャルモデルとして登場した葵プリズム。バーチャルというもののそのファッションや容姿はネオギャル風であり、きちんとしたプロフィールも存在する。1998年7月25日生まれの20歳と言う彼女。身長は167cmと高く、好きなミュージシャンはちゃんみなとRina Sawayamaだという。そんなプロフィールも彼女に対して親近感を覚える一因なのではないだろうか。

http://havealittlefun.jp/fashion/140/

そんな彼女のインスタグラムを覗くと驚くのはその交友関係と、彼女がそこに実在しているとしか思えない写真の構成だ。歌手のコムアイや、スタイリストなどマルチな活躍を見せる清水文太、実業家として知られる落合陽一などその幅は業界の枠を越える。

世界初のバーチャルモデル「Miquela Sousa」

https://www.openingceremony.com/Discover/Discovery/FOREVER-19.html

世界で初めてバーチャルモデルとして登場したのが彼女、ロサンゼルス出身のMiquela Sousa(ミケーラ・スーサ)だ。2016年にインスタグラムのアカウントを開設して以来そのファッションセンスとキュートさで注目を集めている。PRADA(プラダ)やCHANEL(シャネル)、SUPREME(シュプリーム)など、彼女が身につける洋服は実在するブランドばかり。まさに次世代のインフルエンサーとして活躍している。2017年にはシングル曲「Not Mine」で歌手デビューまで果たした。

そして最近では、カリフォルニアで毎年行われている巨大音楽イベント「コーチェラ」とのコラボレーションで、様々なアーティストへのインタビューも行っている。インスタグラム上にあげられた投稿では、ミケーラ自身が動き、インタビュー形式の会話を繰り広げている。

リアーナも大注目するモデル、「Shudu」

https://colorful-instagram.com/shudu

2017年にインスタグラム上に現れたShudu(シュドゥ)。美しい黒肌とボリューミーな唇が印象的な彼女。歌手のリアーナが自身のコスメブランドFenty Beauty(フェンティ ビューティー)のインスタグラムアカウントで彼女のことを紹介し、大注目を集めた。

これまで製作者や作成方法などがあまり公にされていなかったバーチャルモデルだが、彼女の場合その製作者も明かされている。それがイギリス出身の写真家Cameron James(キャメロン・ジェームス)である。ファッション業界で10年ほど働いてきた28歳だという。彼女を作成した理由については、「理由は特にない。ただ、自分がやってみたかったから。美しい女性像を描いてみたかった。」と語る。シュドゥは今までのどのバーチャルモデルとも異なり、”1つのアート”として限りなくリアルに近くそこに存在しているように感じる。

日米ハーフのバーチャルモデル「Liam Nikuro」

http://picdeer.com/liam_nikuro

メンズバーチャルモデルとして2019年3月に突如登場したLiam Nikuro(リアム・ニクロ)。彼は日本とアメリカとのハーフという設定を持つ。身長は180cmの3月28日生まれということで、なんとこの容姿で生後1ヶ月ほどだというから驚き。本人も自信のインスタグラムのストーリーで、「生後1ヶ月経ってないのに老けすぎ説…」と冗談交じりに語っている。

そんなリアムは、起業家の宮地洋州(ひろくに)が創業した1sec(ワンセック)社により生み出されたバーチャルキャラクターである。imma同様、実写の身体と3DCGの顔を組み合わせて作成された。仕事はファッション、音楽、エンターテイメントのプロデューサーをしており、世界中の人をハッピーにすることが夢だという。その為にいつかはAIとの融合も考えられているというから驚きだ。

インスタグラムを中心としたSNSでは誰もが写真をオシャレに加工して投稿している。そしてさらにはデカ目や小顔などアプリ1つで顔を修正することも容易く、もはや当たり前の行為にもなっている。そんな現実と非現実が合わさっている今の世の中だからこそバーチャルモデルと呼ばれるジャンルが誕生したのではないだろうか。もはやリアルかそうでないかはあまり問題ではないのだろう。さらなる技術の発達とともに、成長を続けるであろう彼らからこれからも目が離せない。

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