https://www.annenbergphotospace.org/exhibits/contact-high/

2018年に、ヒップホップが誕生して45周年を祝って発売された『コンタクト・ハイ~写真でたどるヒップホップ史』が全米でベストセラーとなった。1970年代、世間はディスコ・ブーム。そんな中ニューヨークのブロンクス地区に住む貧困層の黒人たちが、お金がなくてディスコに行けなかったため、近所の公園を利用して、レコードのターン・テーブルを家から持ち出し、公園でブロック・パーティーを始めたのがヒップホップの誕生と言われている。

それこそが、ヒップホップのオールドスクールの始まりだった。ブロック・パーティーでは、レコードの音楽の間にマイクで言葉を挟ませることからラップが生まれ、それに合わせて踊り、グラフィック・アーティストは建物の壁や地下鉄に絵を描いた。70年代からヒップホップの成長を写真に撮り続けた総勢55名のカメラマンが、音楽史に残るアイコニックなCDジャケットやアーティストの人気を決定づけた写真が、どのように撮られたかの撮影秘話を語っている。

https://images.complex.com/complex/images/c_scale,w_1920/fl_lossy,pg_1,q_auto/erofbgi6en0dj4jiiskm/contact-high

ヒップホップ・カルチャーの記録した貴重な写真展がLAで開催中

去年ベストセラーとなった『コンタクト・ハイ』。写真でたどるヒップホップの歴史展が現在LAで展示会が始まった。伝説のクール・ハーク、パブリック・エナミ ー、スヌープ・ドッグ、2パック、ジェイ・Z、ノトーリアス・B.I.G.、エミネム、カニエ・ウェスト、エリカ・バドウなど豪華すぎる彼らのカルチャーの集結した展示会だ。セレブリティーだけでなく、ヒップホップが生まれたニューヨークのストリートの日常を写した写真など、”気取らない”新しいカッコ良さを作りあげたストリート・ファッションの原点も伺える写真も多く、ファンには堪らない写真ばかりだ。

『コンタクト・ハイ~写真でたどるヒップホップ史』展

期間:4月26日〜8月18日(2019年)

場所:アネンバーグ写真美術館  2000 Avenue of the Stars, Los Angeles, CA 90067

 

”ストリート”撮り続けたカメラマンの一人、ジェームル・シャバズ

展覧会では総勢55名のカメラマンの写真を見れるのだが、一番の注目は1980年代からニューヨークのストリート(街並み)の何気ない写真を撮り続けたカメラマン、ジェームル・シャバズ。彼はドキュメンタリーを始め、ファッション、ストリートのカメラマンとして活躍し、ヒップホップのカルチャーがどうニューヨークで広まったのかを、ストリートの一般人の捉えた写真で教えてくれる。

特に、私たちが知らなかった当時ブルックリンで流行っていたストリート・ファッションを記録し、ファッション・ブックや映画にも取り上げられ、彼はヒップホップのレジェンド・フォトグラファー。彼の写真は、ニューヨークのホイットニー・ミュージアム、ハーレムのスタジオにも永久保存されている。

http://boldaslove.us/2013/08/01/exclusive-interview-with-street-photographer-jamel-shabazz/

ジェームル・シャバズは、現在59歳。

作品保護や芸術活動の支援を行うゴードン・パークス財団のゴードン・パークス財団賞を2018年に受賞している。実はシャネルのデザイナーだったあのカール・ラガーフェルドも受賞し、芸術の世界では特別な賞なのだ。彼は今でもフリーでストリートの写真を撮り続け、彼のインスタグラムも面白いのでぜひ覗いてみてほしい。ヒップホップの音楽、壁の落書き、写真のポーズなど今の私たちのカルチャーの誕生を、この写真展は間近で懐かしさとクールさを深く感じさせてくれる。

https://www.amazon.co.jp/Back-Days-Jamel-Shabazz/dp/1576871061
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