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現在欧米のミレニアル世代の約4割が広義のベジタリアンだと言う。ファッション感覚に登場した「ヴィーガン」のファーストフードショップ流行や様々なドキュメンタリー系のメディアを通して若者の「肉離れ」は現代のフード産業を大きく変えるきっかけにもなっている。インターネットが普及した環境で最初に育ったこのミレニアル世代は、その情報量の並外れた多さに特徴がある。多様化したライフスタイル情報の中から、本人自身がベジタリアンになることを選択した若者の数が年々と増しているという調査も出ている。

ベジタリアンになる人たちの選択肢は、従来の食文化の方向性を全く別の興味深い角度へ導きかけようとしている。今回はミレニアル世代がなぜベジタリアン志向になりやすいのかに特に焦点をあて特集してみたい。

欧米の先進国でベジタリアンが急増化

菜食主義(ベジタリアン)とは

健康、倫理、宗教等の理由から、動物性食品の一部又は全部を避ける食生活を行うことであり、実践する人を一般的にベジタリアン又はヴィーガン等と呼ぶ。菜食主義の分類は細かい。

(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/菜食主義 より)

 

近年、特に欧米の先進国を中心に肉や魚介類など、動物性の食材を摂取することを避ける菜食主義(ベジタリアン)の人口が急激に増加している。ベジタリアン専門のスーパーやレストランがファッション感覚のように次々とオープンするのがここ数年でトレンド化もした。肉や魚介類を食べないだけでなく、乳製品やチーズ、卵など動物性の食材を一切拒否した生活を送る人々はベジタリアンと取り分け分類され「ヴィーガン」とも呼ばれている。

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これらの食文化が菜食主義(ベジタリアン)へと変容する人々の割合が増加しているという実態の背景には、欧米の集合意識が全体的に昔と少しずつ変わりはじめたことに理由があるようだ。大量生産消費時代の現在、人道を超えた家畜の扱いや、ハンバーガーなどのファーストフードショップからの健康の害について、人々の関心が徐々に向きはじめている結果でもある。

自己責任である自分の身体や健康についての関心や意識度が世界的に増している流れは、ポジティブで地球環境をやさしく考えた上で非常に望ましいことであると思う。

このような欧米の食文化の意識変化は、日本や欧米以外の特に先進国の産業へ大きな衝撃と影響を与えている。当然ながらミレニアル世代の若者たちにもこの影響は多大に反映してきている。菜食主義の両親と共に育った若者はもちろん、友人やメディアの影響でベジタリアンになるミレニアル世代も多く存在するようになった。感覚が特に繊細な若者たちにとって、動物を悲惨に扱う家畜産業のニュースやドキュメンタリーはかなり衝撃的だったに違いない。若者に限らずコンビニの食品廃棄物のようの大量生産されただけで、腐って捨てるだけになる動物性食品に対して疑問の声も多くある。

また、最近では韓国の映画監督ポン・ジュノの作品「オクジャ」(2017)で、人道を超え過ぎた家畜産業についてが皮肉っぽく取り上げられ様々な国際映画祭で話題になった。

https://www.google.com/search?biw=1437&bih=802&tbm=isch&sa=1&ei=E9MEXYy5FYyVlwSjqarICw&q=okja+&oq=okja+&gs_l=img.3..35i39j0l9.7859.10013..10665…0.0..0.110.1305.7j6……0….1..gws-wiz-img…….0i24j0i8i30.XqLx-Oum0tI#imgrc=O_c-jRaAbJN-aM:

ファッション誌やライフスタイル雑誌などでもベジタリアンのライフスタイルは頻繁に取り上げられるようになっている。特に、菜食主義生活を選択した女性セレブの特集などは人気があるようだ。

グローバル化と多様な食文化の混合

ロンドンやニューヨークなど、グローバル化が急激に進み多種多様な人種が入り混ざり成長している都市では特に、多文化から影響を受けた新しい食文化が誕生している。

欧米の肉食を中心にして発展した食文化も、インドのベジタリアン専門レストランや、日本の精進料理などからインスピレーションを受け徐々に進化している。

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また、イギリスでは驚くことに典型的なインド料理の「カレー」や「ティカマサラ」が国民食になっているほどである。カレーは確かに日本でもポピュラーな国民食であるが、インド人移民が多く存在するイギリスでも同じく定番料理になっている。ミレニアル世代の菜食主義傾向は、世界の食文化の進化過程で重要な未来のフード経済の方向性を指し示していると言えるだろう。

日本は元々菜食主義?

日本古来の文化では、明治以降に魚以外の動物の肉食が広まるまで基本的に動物の殺生や肉食が禁じられていた。禅宗の影響で発達した精進料理も、動物性の食材を一切使用しないことを原則にしている。

日本における肉食文化の発展は、欧米文化が渡来したことをきっかけに一気に広がりを見せたが、欧米文化のベジタリアン人口が増加していることを理由に本来の菜食主義への哲学がまた逆輸入しはじめている。

欧米文化とほぼ変わらない日本の生活水準の中で生まれ育った日本の若者たちの菜食主義への新たな興味はこれからも新しい発展を遂げて行くに違いない。ミレニアル世代の傾向性が産業界にいろいろと打撃や衝撃を与えていると言われている現代、今後世界の、そして日本の食文化はどう進化して行くのだろうか。肉食からベジタリアンへ変貌した人々など、新たなライフスタイルと生活習慣がこのように幅広く定着するようになった傾向は大変興味深い動きである。

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