https://www.vogue.com/article/anna-wintour-video-talks-jet-lag-flip-flops-what-people-get-wrong-about-fashion

Anna Wintour(アナ・ウィンター)は、1988年からアメリカ版『VOGUE(ヴォーグ)』の編集長を務め、現在69歳。長年ファッション界への貢献が高く評価され、OBE(大英帝国勲章)を受賞した、”ファッション界の女王”なのだ。

編集長であるアナの意見や考え方のコメントこそが、ファッション界の”今”を写す。アメリカ版ヴォーグでは、街頭でアナ・ウィンターに質問するコーナー(GO ASK ANNA)が設けられ、街中の人がアナに気になる事を質問できる。街中の人が今どんなことに興味・関心を持っているのか、ヴォーグにとっても市場調査ができる企画で、それに対してアナがどの様に答えるかが試され、今のファッション業界を客観視できるのが、すごく面白い。

http://www.dashuniformes.com.br/bl10月og/tour-pelo-escritorio-de-anna-wintour/anna_wintour_2619_north_990x370_white/

そこで驚くことは、今ミレニアム世代は政治に関連した話題が多い事。アナ・ウィンター自身も、今刺激を受ける人として、政治家の名前を出している。ティーン・ヴォーグでは、ウェブサイトに政治のタグが設けられるほど、今アメリカでは、政治がファッション業界に与える影響は大きいのだ。

なぜ政治家がファッション業界で、こんなにも話題にならなければならないのか。その理由の一つは、ミレニアム世代は以前より中身やライフスタイル、考え方などがロール・モデルの基準となっている様だ。そのため、ファッション・デザイナーやアパレル企業さえも今では、政治や社会に関しの考え方、見方で消費者離れに繋がる事が分かっている。そこで今アメリカの街中の人とアナ・ウィンターが、話題にあげている人がどんな人物なのか紹介したい。

https://www.foxnews.com/politics/aoc-mocks-critics-of-green-new-deals-93-trillion-price-tag-they-sound-like-dr-evil

最年少の女性下院議員、通称AOCとは

ニューヨークのブロンクス出身で、2018年28歳という若さで女性下議員に当選し、今人気急上昇中のアレクサンドリア・オカシオ=コルテス(通称:AOC)。労働者階級の家庭で育ち、ウェイトレスやバーテンダーの経験もあり、今もボストン大学時代の学生ローンを返済しているという。そんな庶民派の彼女の意見は、労働者階級を含めて多くのメディアに取り上げられ、国民に人気が高い。

そのため現在29歳のAOCの生き方、考え方に共感を覚える多くの人やメディアから、彼女のファッションも注目されている。ヴォーグの街頭の質問コーナーでは、AOCのスタイルについて、アナ・ウィンターは以下のように答えている。「みんな彼女の衣装に干渉しすぎる。彼女は政治家で、ファッションをどうこう言うつもりはないが、個人的には赤いリップと大きなフープのイヤリングは彼女らしくて素敵よね。」

つまり、アナも彼女のファンという事が分かる。

https://thehill.com/opinion/civil-rights/435110-new-zealand-gun-ban-is-not-the-answer-to-stop-mass-shootings

今世界でアナ・ウィンターに最も影響を与える3名とは?

1-  Jacinda Kate Laurell Ardern(ジャシンダ・アーダーン)

1980年生まれで現在38歳という若さで、ニュージーランドの首相に就任したジャシンダ・アーダーン。彼女は、就任中に子供を出産し6週間の育休を取得したため、世界でも話題になった首相なのだ。2019年3月15日にニュー・ジーランドで、イスラム教の礼拝所であるクライスト・チャーチで銃撃事件が起き、51名死亡した。ニュー・ジーランドの史上最悪なテロ行為となった。そんな恐ろしい事件の3日後には、彼女は「ニュー・ジーランドの銃規制法の強化に内閣が原則合意した」と明らかにした。

迅速な対応が、世界を驚かせた。特に銃撃事件が四六時中起こるアメリカでは、何年経っても変わらない銃規制に、彼女の行動力、事件後の対応に感動した人が多い。アナも、その一人なのだ。

https://www.wellandgood.com/good-looks/serena-williams-clothing-line/

2- Serena Williams(セリーナ・ウィリアムズ)

テニス選手として有名となり、今ではテニス界のファッショニスタとも呼ばれている。2018年に、彼女自身のブランド「セリーナ」を発表した。カーヴィーな人でも、着心地が良いようにストレッチ素材を多く使用し、自分に自信をつけてもらいたいというメッセージが感じられるアイテムが特徴的だ。日本では、大阪なおみ選手との騒動からセリーナにネガティブなイメージも持つ人も多いが、アメリカでは今だに不動の人気がある。

妊娠出産を経験した彼女だが、なんとテニスの練習の合間に彼女のブランドを立ち上げるためにファッション・スクールにも通っていたという。趣味でネイルの資格も取得しているという、美意識の高さと学ぶ姿勢に惹かれるファンは多い。

South Bend’s Mayor Pete Buttigieg speaks during a rally to announce his 2020 Democratic presidential candidacy in South Bend, Indiana, U.S., April 14, 2019. REUTERS/John Gress

3-  Pete Buttigieg (ピート・ブーテジェッジ)

2020年アメリカの大統領選挙に立候補した、37歳のピート・ブーテジェッジ。彼は、ハーバード、オックスフォードなど学歴も素晴らしく、英語はネイティブだが、ノルウェー、スペイン、イタリア、フランス、アラビア語なども勉強したという”真の国際人”なのだ。その上、アメリカの大統領選で自身がゲイということを公表したのは、彼が初めてだ。もし彼が当選すれば、アメリカで最年少のゲイの大統領となる。

多くの人が彼の真の賢さや国際的でアメリカを本当の意味で”より自由”な国に導いてくれるのではないかと期待をしているのだ。アナが編集長として多大な支持を集める秘訣の一つは、年齢と関係なく若くても才能や知識、そして行動力を見て若手を高く評価している点だ。だからこそファッション界は、アナ・ウィンターが話題にする人により注目をする事が、今後より必要とされるのだ。