https://www.bbc.com/news/uk-england-suffolk-48693073

先日6月12日にニューヨークで、13回目の『Independent Handbag Designer Awards(ハンドバッグ・デザイナー賞)が開催された。世界21の国から40名の独立したハンドバッグ・デザイナーが集結し、101のハンドバッグからファイナリストが選ばれ、最終的にテーマに合わせて10種類のバッグが優勝した。

環境、社会、経済の観点から持続可能でプラスの要素を指す”サステナビリティ”は、リテールも消費者も誰もが今心掛けたいキーワード。そんなサステナビリティをとことん追求し、デザイン性に富んだハンドバッグを、なんと古いシートベルトを再利用して作成した、友達同士の二人が今回『Best Green Bag』賞を受賞し話題になっている。

https://www.michigandaily.com/section/arts/13th-annual-independent-handbag-designer-awards-highlight-global-talent

2018年に『From Belo』を創設した親友のシャーロット&マリアとは

元々は、学生時代の親友だったイギリスを拠点としたCharlotte Bingham-Wallis(シャーロット・ビンガム・ウォリス)とブラジルを拠点とするMaria Costa(マリア・コスタ)が、2018年に創設したブランドFrom Belo。二人は、貧困地域でのボランティア活動などを通してサステナビリティに大きな関心を持ち、自然に優しい再利用素材を使用して、ブラジルのBelo Horizonteという街でハンドバッグとアクセサリーをハンドメイドしている。

名前の”Belo”とは、ポルトガル語で「美しい」という意味と、ブラジルの工場がある街の名前から付けたもの。まだ新しいブランドだが、ニューヨークで開催されたハンドバッグ・デザイナー賞は、ハンドバッグ界の「オスカー」とも呼ばれていて、優勝したデザイナーは世界の注目を浴びる事となる。

https://thehandbagawards.com/year/2018/picture/4077

サステナビリティをとことん追求した商品とは

彼女たちの作品は、シートベルト以外にも、靴下、レザー、ペットボトルなど再利用素材を使用することだけでなく、ブラジルの職人さんたちに”Fair Wage (公平な賃金)”を保証している。それだけではない。バッグが1つ売れるたびに、ホームレスのコミュニティーで2−6人分の食事を提供しているのだ。バッグのデザインは、このブラジルの街から大きな影響を受け、その恩返しも兼ねて、素材、職人さん、そしてホームレスのコミュニティにも貢献しているビジネス形態を考えついたのだ。サステナビリティの活動に多大のお金を費やす大手リテール企業が急激に増える中、スタート・アップの企業がここまでサステナビリティをビジネスに加えるのは、本当に難しい。

ただ、だからこそ彼女達の活動に、世間が目を向けるのかもしれない。

サステナビリティ商品を持つことがトレンドへ

近年、ブランド名で商品を買う人が少なくなっている。本物の毛皮離れを始め、企業がどれほどサステナビリティ活動に参加しているか、そして従業員に適切な給料を支払っているか、業者へのフェア・トレードかによって、安いことが必ずしも購入の動機に繋がらなくなっている。今では、ネットでリテール企業の給料や待遇が誰でも調べることができるため、会社のベネフィットや組織の弱みは、すぐに消費者にも広がるのだ。

だからこそ、もしブラック企業であれば、それだけの理由で消費者は離れる場合がある。ただ、今まで大量生産していた毛皮のコートやクロコダイルのバッグを急にトレンドが変わったからといって取引を中止することが、必ずしも環境や業者に優しいかどうかは、まだまだ多くの問題が残っている。そのため、テレビやメディアの情報を全て信じてしまうのはどうかと思うが、大量生産、大量消費の時代を、世界中の多くの人が、好まなくなっている。つまり、今後リテールは消費者のことだけでなく会社内の活動や社員へのベネフィットや給料など、従業員と消費者のハッピーを同時に考える必要があるのだ。

https://www.bbc.com/news/uk-england-suffolk-48693073
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