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ドイツ出身の前衛音楽家Stephan Micus(ステファン・ミクス)。日本や中国、インドの伝統的民族楽器を用いた彼独自の楽曲が、前衛音楽の世界へワールドミュージックの新しい可能性を突きつけている。彼が奏でるユニバーサルな音楽とは何なのか。今回は、非常に珍しい音楽家ステファン・ミクスをご紹介したい。

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1:ドイツ人の音楽家

バッハ、ベートーヴェン、ブラームスなど、世界的に有名な作曲家を数多く輩出したヨーロッパ中西部に位置する音楽大国ドイツ。Stephan Micus(ステファン・ミクス)も、この音楽共和国ドイツのシュツットガルトで1953年に生まれた才能あるミュージシャンの一人である。多様なエスニック楽器を自己流にアレンジして演奏する彼独自のスタイルが人気を浴び話題となった。

2:ニューエイジ・ミュージック

Stephan Micus(ステファン・ミクス)は、数少ないニューエイジ系のミュージシャンとしてメディアなどでよく紹介されることが多いが、ニューエイジ・ミュージックとは一体どういった観念で定義されているのだろうか。

ニューエイジ・ミュージック (New Age music) とは、1970年代に確立され、1980年代に流行したポピュラー音楽のジャンルである。日本では「癒し系音楽」として認知されている。

1960年代後半から、ヨーロッパおよびアメリカで、ヒッピー・ムーブメントの影響を受け自然回帰願望を持った人々を対象として、実験的な癒しの音楽として始まった。(wikipediaより)

3:日本や中国、インドの伝統的民族楽器を自己流アレンジ

日本や中国、インドなどのエスニックな伝統的民族楽器を自己流にアレンジして演奏することでそのユニークな才能を発揮するステファン。彼のヨーロッパの伝統的音楽楽器とは異なる民族楽器への興味はどこから来ているのだろうか。

Stephan Micus(ステファン・ミクス)のデビューは1976年。35年間、電気楽器を一切使わず民族楽器のみで多重録音を行い、独自の音楽を紡いでいる。テクノやハウスミュージックといった電子サウンドが主流のベルリン音楽カルチャーシーンや東ドイツの熱いオルタナティブ・ロックシーンなど、ドイツの現代音楽シーンの流れとは全く異なった孤立の世界観が魅力の音楽家である。

4:世界中の民族楽器のコレクター

100種類以上の異なる数多くの楽器を演奏できるステファン・ミクス。世界中から集めた民族楽器のコレクターでもある。

5:ECMレコード所属

西ドイツのジャズを主としたレコード会社、ECMレコードにステファンは1970年代より長年所属している。また、ECMレコードは古楽などのクラシックも手がけている。

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6:多重録音のワンマンバンド

ステファン・ミクスの凄い所は、インドネシアのフルートやアイルランドの小さな笛、インドの弦楽器シタールなど、世界中から集めたありとあらゆる楽器を完全に一人で多重録音して曲を作り上げるという点である。数多くの優秀なミュージシャンは存在するが、一人でここまで完璧でユニークなサウンドを生み出せる音楽家はそうそう居ないだろう。

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7:聴き心地のいい癒し系サウンド

まるで深い森の中や大草原、美しい湖のほとりなどを連想させられるステファンの不思議な楽曲。聴き心地のいい完全オーガニックなサウンドにはどことなく癒しのパワーも感じられる。

8:アジアの伝統音楽にも馴染みが

アジアの民族楽器も多く手がけるステファン。彼が奏でる尺八やタイのフルートなどのスピリチュアルなサウンドは、アジアの伝統音楽もまた連想させられる。

9:音楽家として表現の可能性を広げる

音楽大国ドイツで生まれ、その土地の楽器とは異なるワールドサウンドに魅力を覚えたステファン。音楽家としての表現の可能性を広げるため、マルチインストゥルメントの演奏者として独自の楽曲を探求し続ける。

ただ多くの楽器を演奏できるミュージシャンだといっても、その裏に隠された努力にまでは中々目が届かない。特に、普段演奏する楽器とは異なるものを演奏する際まず難解になる壁は、それぞれの楽器を上手に演奏するための技術が一つ一つ全く異なるということだ。また、その技術を習得するまでの時間や練習量ももちろん必要とされる。現地の音楽家に直接習ったのか、ステファン・ミクスの民族楽器を上手に演奏する技術にも興味が注がれる。

10:後世にも残るワールドミュージックの代表

多数の民族楽器と直にふれあい、演奏と実験の繰り返しを続ける音楽家ステファン。「実際に触って体験してみる。」という彼自身のこだわりは、音楽家のみならず人類共通の好奇心を奮い立てるためのレシピのようなものにも感じ取られる。ステファン・ミクスの音楽は、後世にも残るワールドミュージックの代表的サウンドとして今後も受け継がれて行くだろう。癒しとスピリット、彼の楽曲はまるで私たちを高次元まで引き上げてくれるようなミステリアスな魅力が隠されている。