現在、韓国・ソウルのギャラリーで自身2回目となる個展を開催中の、デジタルペイントアーティストのRUDCEF。 肖像画からグラフィティを連想させるものまで、ポップなアートタッチで描く彼の作品はソウルのストリートカルチャーシーンを色濃く連想させ、リアルに表現している。 ソウルのアートシーンに革命を起こす、今注目すべき次世代のヤングアーティストの正体とその魅力とは? 

「死」と向き合う、ポップなデジタルストリートアーティストの誕生  

RUDCEFは、1983年生まれ、韓国・ソウルをベースに活動するペイントアーティストだ。 大学では統計学を専攻していたという彼を変えたのは、若くしてガンでこの世を去った従兄弟の死だったという。 命の儚さに気づき、自分の生きた証を作品として残していきたいと思ったことがきっかけで、アーティスト活動がスタート。 

彼の作品の特徴は、パソコンを使用し、その全てをデジタルで描くアート手法である。 日常を通して起こる出来事や事件をテーマに、ストリートの風景や、肖像画がコラージュされたものが多い。 また、対人恐怖症など、精神的に不安を抱えていることをカミングアウトしており、ネガティブなムードを敬意や感謝へと変えていきたいという思いが込められた作品の多くは、ポップなタッチで仕上げられている。 

A$AP Rockyも注目する、カルチャーシーンとの強いコネクション 

RUDCEFの作品には、ストリートからヒントを得たものが多く、ファッションやヒップホップなど、カルチャーシーンとの強い結びつきを感じることが出来る。 そんな彼の作品に注目するアーティストも多く、その中の一人が世界的ラッパーのA$AP Rocky(エイサップ・ロッキー)だ。 5年前にエイサップのツアーがソウルで開催された際に、その才能に目を付け、翌日すぐにRUDCEFに「The Beauty And The Beast」のアルバムのジャケットを依頼。 

その後すぐにニューヨークにあるエイサップの自宅に招かれ、アート制作の為、2ヶ月間を共に過ごしたという驚きのエピソードも。 後に発表されたアルバムの中の曲「Unicorn」のMVを通し、RUDCEFの作品が公開された。 

2人の間にはその後も交流があり、友人としてエイサップをモデルにした作品が多く発表されている。 

独自のストリートカルチャーを持つソウルが生んだ、天才アーティストRUDCEF。 アートシーンに革命を起こす勢いを持つ彼の作品のほとんどはオンラインを通して見ることが出来る。 また個展は、9月6日までソウルのEveryday Mooondayで開催中であるので、足を運んでみるのも良いかもしれない。