コンテンポラリーアートの革新が進む韓国・ソウルが生んだ、天才デジタルペイントアーティストのJae-Bum Joo 

オンライン上で描くピクセル(画素)をベースに、歴史的アートを現代風にアレンジするなど、ポップで完成度の高いアート作品は一度見たら忘れないインパクトが大きい。 過去には、ナイキやDiorなどのブランドともコラボを果たしており、その注目度の高さはアート界のみならず、ファッション界からも関心を集めている。 デジタルによってアートの歴史が再定義される今注目のヤングアジアンアーティストの魅力と、彼が表現するものとは? 

 

次世代のアートカテゴリーを生んだ、ピクセルアーティストの挑戦 

 Jae-Bum Jooは韓国生まれの36歳、現在ソウルを拠点に活動するピクセルアーティストだ。 「ピクセルアート」というキーワードは、彼の作品が発祥だと言っても過言では無い。次世代のアートカテゴリーだ。 

作品の特徴はピクセル(画素)を点のように細かく繋ぎ合わせ、一つの見事なデジタルアートに仕上げていることである。 時にはスマートフォンの画面サイズに、時には絵画サイズの巨大アートにと、規模は様々だ。 

元々はアニメーターとして活動していた彼にとって、ピクセルはアニメーションを表現する一つの手段であったという その過程で、ピクセルを用いたアート作品を創造することを思いつき、没頭していった。 面白いことに、彼の作品にはゴッホやクリムトなどの歴史的画家の作品を始め、アンディ・ウォーホルなどの現代アート作品をアレンジしたものが目立つ。 これらの試みは、歴史的アートを再定義するといった見方もあり、話題を呼んでいる。 

このようにパロディとは呼べないほど完成度の高いポップアートは、オンラインを通じて世界中へ発信され、たちまち韓国国内外で注目されていくこととなった。 

 

刺激とインスピレーションを与える、新しいコラボレーション作品 

そんな彼のアート作品に注目するファッション企業も多く、過去にはNike(ナイキ)やDior(ディオール)ともコラボを果たしている。 2018年ナイキのキャンペーン「RUN IT 」では、マイケル・ジョーダンがバスケットボールコートでシュートを決める姿が、ピクセルを用いたショートムービーでポップに表現され、話題に。 

 

同年のディオールメイクアップのキャンペーン「 The Glow Challenge 」では、モデルのベラ・ハディッドと韓国人メイクアップアーティストであるPONYをモデルにしたキュートなキャンペーン動画をリリース。 

世界的に有名な企業とのコラボを果たし、その実力が認められた Jae-Bum Jooは、世界的有名アーティストの一員に加わった。 

今年に入ってからは、韓国のストリートオートカルチャーシーンを牽引するアートディレクターである Dawittgoldとタッグを組み、今までに見たことのない革新的なオート(車)プロモーション動画を制作しコラボの幅はさらに広がっている。 

この様に、企業やアーティストとのコラボを通じ、ピクセルアートという斬新な刺激と新たなインスピレーションを社会に与え続けている。 

今、世界が注目する次世代アートを提案する、ピクセルアーティストの Jae-Bum Joo 彼が描く世界は、今後アート業界をどのように変えていくのだろうか、今後の活動とさらなる活躍に注目していきたい。