『21Questions』「ミッキーマウスの気持ちでステージに立つ」CHAI ユウキに聞いた21の質問。

平成の音楽史に彗星の如く現れたCHAI。NEOカワイイビジュアルやその佇まい、”コンプレックスはアートなり”と歌うどこか斬新なメッセージは、国内外多くのリスナー達を虜にしている。確実にグラミー賞を狙う位置にいるCHAIは、今ワールドワイドな経歴と活躍が賞賛される唯一無二の存在ではないだろうか。

そんな”CHAI最強のリズム隊”の1人であるユウキはベースだけでなく、作詞・アートワークも担当するマルチプレイヤー。”ピンク=CHAI”を彷彿させる程印象的である、ポップなビジュアルは彼女の手から創り出されていると言っても過言ではない。

彼女達から生み出される、新鮮且つ開放的な音楽やメッセージはどの様にして形になっていくのだろうか。ユウキと共にCHAIも、カワイイも、紐解いていこう。

Q1:音楽に興味を持ったきっかけは?

ちっちゃい時から音楽は好きだった。お父さんがアコギを作る会社で働いてたりもして、ギターは興味なかったけど、家にずっとあるみたいな。小さい時はモー娘。大好きだったの!J-POPだけど歌はすごく聞いてたなあ。

Q2:CHAIの皆さんは、”コンプレックスはアートなり”という明確なヴィジョンを掲げていらっしゃいますが、コンプレックスに対する意識はずっとユウキさん自身にありましたか?

あったかも。CHAIのメンバーに会ったのは学生の時で、それまではみんなで励まし合えることが何も無かったの。だから、すごく落ち込んでたし、引っ込み思案だったし、もう本当にシャイ爆発だった!

Q3:歌詞やアートワークを通して、そういったコンセプトは常に意識されているのでしょうか?

それはめちゃくちゃ意識してる。CHAIを本気でやって行こうって時に、アーティスト、バンドの芯をしっかり持った上で活動したかったから。”コンプレックスは可愛いよ、良い個性だよ”っていうのをみんなで話し合ってからは、絶対ブレずにドンっと構えてる!

私たちは、コンセプトに縛られている訳ではないけど、ラフにその軸から音楽ができているのかな。

Q4:確かに、強いメッセージ性はあるけど、強制されていない。CHAIさんのライブでも自分を解放してくれる、本当に受け入れてもらえるんだ!っていう感覚がありました。

嬉しい!それはすごい意識していて、掲げているものが実は重たいテーマっていうのを私たちも分かっているから、説教になりたくないというか。「もっとああしなよ」「こうしたら良いじゃん!」って言い付けたくないんだよね。CHAIを見たり聞いたり、踊ったりして、みんなの中から自然に何かが生まれたら良いなって思ってる。

Q5:ステージで意識していることはありますか?

あんまり謙虚にならないようにしてる。CHAIはそれこそ世界で活躍したいって思っているし、海外でもライブをやってて思うのは、ステージの上に立ってるからこそ下に立っちゃいけないって事。傲慢じゃダメだけど、海外では謙虚に振る舞わず、はっきりと自分の意見や伝えたいことを言って、自分の音楽を愛して、ステージに立っている姿がかっこよくて、凄く憧れるの。

そう、ミッキーマウスみたいな感じ!「来て頂いてありがとう」っていうよりかは、「ようこそ!よく来てくれたね!一緒に楽しもう!」ってなりたい。と言うか、そうするようにしている!日本人だから謙虚にもなりがちだけど、ミッキーマウスの気持ちでステージに立つようにしている!

Q6:嬉しいオーディエンスの反応はありますか?

めちゃある!それこそ自由に踊ったりだとか、自由に歌ったりだとか、何にも強制されずに気持ちが溢れちゃう!みたいな人を見つけちゃうと、こっちまで笑っちゃう。本当に面白くて可愛い(笑)。

Q7:2ndアルバム『PUNK』に収録されている「THIS IS CHAI 」は、歌詞はシンプルだけど、メロディーはパンク要素もあり、みんなで盛り上がれるポップさもある曲ですよね。ステージやライブを意識して作られたのでしょうか?

『THIS IS CHAI』に関しては、後からステージのことを考えたかも。他の曲はステージイメージの音源作りが多いんだけど、あの曲はバンドでやってないというか。ドラムは生でやってるんだけど、他はサンプリングや電子音を取り入れたんだよね。CHAIはバンドだけど、そう言う新しい事をやりたいっていう思いがみんなあるの。みんなめちゃ洋楽聞くんだけど、ジャスティスの様な機械を混ぜた音楽が好きで、「バンドすぎないのをやりたい!」ってなった。そうやって初めてできた曲。

Q8:みなさんがやりたいことを詰め込んだ曲なんですね!

そうそう!だから逆に、どうやってライブしよう!って考えて(笑)。そこでダンスに行き着いたの。

Q9:国内外問わず様々なライブを経験されていますが、印象に残っているステージはありますか?

何だろうな。ピッチフォークでのステージかな。シカゴのフェスに”ピッチフォークフェスティバル”があって、ずっと凄く出演したかったんだ。ピッチフォークの媒体にレビューが載ったのも嬉しかったし、そのフェス自体に出れるのもめちゃくちゃ嬉しくて、もうみんなで叫んだ!(笑)

(ピッチフォーク:世界で最も信頼の厚い、辛口音楽メディア。)
CHAIのレビュー記事はこちら:https://pitchfork.com/reviews/albums/chai-punk/

Pitchfork Music festival ライブ映像

実際に出て、オーディエンスの反応も凄かった。すごく明るくて、すごく踊って、すごくクレイジーで。音楽として言葉が違っても受け入れられるというのを実感したし、それを見て感動した!

Q10:海外と日本のオーディエンスの反応は違いますか?

アジアも中国、台湾、韓国とかも回ったけど、日本だけなんか違うかも。日本以外は全部大体似てて、日本はやっぱりシャイさが出ている(笑)。じっとCHAIを見て、よかったなって思ったのを後でツイッターに書てくれたり。向こうの人は、良いって思うとその瞬間に体に出ちゃう。

だから見て反応がすぐ分かるし、反応の違いも見ていて面白い。国によって違うからこそ、ライブも面白い(笑)。

Q11:CHAIのアートワークだけで無く、ユウキさん個人でも精力的に絵を描かれていらっしゃいますが、絵を描こうと思ったきっかけは何でしたか?

気付いた時から絵が好きで、小さい頃からシャイだったから、しゃべるよりかは描いて表現する方が好だった。誰かと何かをするというよりは、1人で黙々と描いてるタイプだったかな。

Q12:音楽と絵で表現するものに違いはありますか?

絵は、生まれた瞬間から好きだったんじゃないかってくらい好きだったから、自然の流れみたいな感じで描いちゃう。音楽は挑戦って感じ。聴くのは好きだったけど、自分でやろうと思ったことはなくて、マナが誘ってくれたからやれた部分があるかな。実際やってみて面白さに気づいたし、一緒に演奏してめっちゃ楽しい!って思える。音楽は、やる事で自分を更新している感じ。

どっちも同じくらい好きだけど、自分の素をありのまま表現している絵と、挑戦や前進を表す音楽、表現の仕方は両極端なのかな。

Q13:人の絵をよく描かれていますよね?

多分、人が好きなの。風景とか花とかも描いたことあるけど、人を描くのが一番面白い。めっちゃ人の事を見る、シワとか黒子とか。何だろう、生きてきてて、絶妙に歪んじゃったみたいな顔が好き。生活で肩こりひどいとか(笑)。 人の歪みに気づきながら描くのが好きで、「あ、この人ちょっと鼻が曲がってるな」とか「この人は目の高さが違う」とか。その人にとってはコンプレックスかもしれないけど、私はすごく好き。すきっ歯とかめっちゃ好き。すごい可愛いし、チャームポイントだなって。

Q14:逆にCHAIのアートワークで意識するものはありますか?

“POPでキャッチー!” 常にPOPでありたいって思ってる。日本のイラストレーターだと、原田治さんが一番大好きで。めっちゃポップでシンプルで無駄がない、でもキャッチーで媚びてないし、スッとしている感じ。あれが大好きだから、あの感じをCHAIでやりたいなって。年齢も国籍も関係ない感じ、絶対良いと思うから頑張る(笑)。

Q15:ユウキさんがグループで意識していることは何でしょうか?

何だろうな。CHAIは多分特殊で、4人の得意分野が全員違って、誰かが苦手なことは誰かが得意で、3人ができないことは後の1人ができるっていう。そうやって成り立ってる感じがするから、メンバーに対して必ずリスペクトは忘れないって思ってるかな。

後は、みんな褒められると嬉しいとか、褒められたら伸びるってわかってるから、4人は絶対に褒めるし貶さない、そこを大切にしてる。

Q16:その中で、ユウキさんの得意分野は何だと思いますか?

私は、歌詞かけること、絵が描けること、後はインタビューで喋れること(笑)。みんなが様子を伺っちゃって、静かになった時にすっと言える(笑)。みんなもそれを分かってくれていて、「本当にすごいね!」って言ってくれるの。私も「ありがとう!」って。

Q17:普段言えない、メンバーの皆さんに伝えたいことはありますか?

うわ〜!言えてないこと、何だろう。でも4人の中だと、私が一番秘密主義って言われるんだけど、でも全然秘密にしている訳ではなくて、言ってないだけ(笑)。タイミングとかの問題(笑)。なのでそんなことじゃないよって言いたい(笑)。秘密じゃない(笑)。

Q18:最近可愛いと思った、グッときたものは?

最近は、インスタの”虫大好きカップル”の投稿を見ることにすごいハマってる!外国の方なんだけど、ありえない形のカマキリとか、ムカデとか、見た事ない虫をひまわり畑の中とかで顔に乗せてムービー撮るみたいな(笑)。でもめちゃくちゃイケメンで、本当にめちゃくちゃかっこいいの!(笑) 。やってることは訳分からないんだけど、そのギャップがいい。CHAIの中で私は虫を触れる方なんだけど、今まで顔につけることってないから(笑)。

(写真を見て)「ほら!カップルが虫を顔につけてるの!沢山つけてるでしょ!本当に面白いんだよ!ほらこんなに足がある!」

この人は本当に虫が大好きで、世界の虫を集めに集めて大切に育ててる。そう言うのを見て、虫への考え方が変わった。この人の好き度がすごい伝わってくるの。新しい世界が開かれた感じで、これにビビッと来た!

Q19:CHAIとして、今後挑戦したいことを教えてください!

CHAIのやりたいことリストがあるの。遊園地作りたいとか、お菓子の家を立ててそこでライブして、みんなで食べながら楽しみたいとか。動物オッケーのフェスも開きたいし、カフェもやりたいし、自分たちのスタジオもブランドもやりたいよねってメンバーで話してる。動物保護団も、WHOみたいに”CHAI”を設立したい!

みんな好きなことが共通しているから、「ああいうことやりたい!」って誰かが言って、「いいね!」ってみんなでなる!

Q20:ユウキさんが挑戦したいことはありますか?

今ぱって思ったのは、すごい大きな絵を描きたい!後、友達のイラストレーターの子とかとチーム組んで、日本の橋とかお店の壁とかに絵を描きたいかな。アメリカとか本当に町中絵だらけなの。日本はグレーばっかりだから(笑)。東京だけじゃなくて、田舎とかでもやりたいな。私は田舎出身で、田舎にアートって本当にないんだよね。だから、アートがいっぱいの国になったらいいなって。もっとポップな感じの絵を書いて、カラフルな色をあらゆるところに塗りたい(笑)。

Q21:最後に、読者の皆さんにメッセージお願いします!

自分の好きなことをやったらいいよ!!

Photographer:Kazumi Watanabe
Interview&Text:Ayaka Yoshimura

【CHAI】
ミラクル双子のマナ・カナに、ユウキとユナの男前な最強のリズム隊で編成された4人組、『NEO – ニュー・エキサイト・オンナバンド』、それがCHAI。
2017年1stアルバム「PINK」が各チャートを席捲、音楽業界を超え様々な著名人からも絶賛を受ける。2018年には日本テレビ系「バズリズム02」の「コレはバズるぞ2018」1 位、第10回CD ショップ大賞2018 入賞など、各所より高い評価を得る。
3rd EP「わがまマニア」はApple Music/ iTunesオルタナティブランキング1位を獲得。
海外の活動も活発で、2018年2月にアメリカの人気インディーレーベルBURGER RecordsよりUSデビュー、8月にイギリスの名門インディーレーベルHeavenly RecordingsよりUKデビューを果たし、4度のアメリカツアーと、2度の全英ツアー、アメリカ、ヨーロッパ各国のフェスへの出演、中国・香港・台湾・韓国などアジアツアーも果たす。
2019年2月13日にはタイアップ曲など話題曲満載のセカンドアルバム「PUNK」をリリースし、アメリカ、UK/ヨーロッパ、日本を回る初のワールドツアーを大成功に収める。

彼女たちに触れた君の21世紀衝撃度No.1は間違いなく『NEOかわいい』バンドCHAIだよ!

CHAIオフィシャルサイト:
http://chai-band.com

CHAI オフィシャルTwitter:
https://twitter.com/chaiofficialjpn

CHAIオフィシャルInstagram:
https://www.instagram.com/chaiofficialjpn/

CHAIオフィシャルYouTube Channel:
http://www.youtube.com/c/CHAIofficial

ライブ情報【CHAI presents「CHAIとみてみチャイ」】

・12.13(金)大阪 BIG CAT OPEN

GUEST: TENDOUJI / Rei

OPEN 18:15 / START 19:00

・12.14(土)名古屋 BOTTOM LINE

GUEST: ENJOY MUSIC CLUB / TENDOUJI

OPEN 17:15 / START 18:00

・12.19(木)赤坂 マイナビBLITZ赤坂

GUEST: Have a Nice Day! / GLIM SPANKY

OPEN 18:15 / START 19:00

TOTAL INFORMATION: VINTAGE ROCK std. → TEL.03-3770-6900[平日12:00-17:00]

WEB http://www.vintage-rock.com/