年納め、1年を振り返り、新しい年へ思いを馳せる時期がやってきた。

今年ジュエリー界にも様々なニュースがあった。

2016年のトレンドとトピックスを踏まえて、2017年のジュエリーが向かう先を予測する。

2016年のジュエリートレンドを振り返る

今年一番のトレンドアイテムは、チョーカーである。2016年SSから各ラグジュアリーブランドのコレクションで発表され、瞬く間に市場に広がった。

カジュアルにもラグジュアリーにも着こなせる幅の広さが、人気の理由だ。

中でも、人気ファッションブロガーが手がけるブランド「Are You Am I」のチョーカーが、人気モデルが着用したことで火がついた。

人気ブロガーやインスタグラマーによるブランド展開も、昨今の興味深い事象である。

 

また、ハンドメイドジュエリーも、引き続き人気を博している。

ハンドメイド作品のC2Cサービスであるminne(ミンネ)やCreema(クリーマ)は順調に成長を続けており、GMOペパボが展開する、minneはNASDAQに上場、Creemaは5月にグロービスやKDDI等から11億円の資金調達に成功したことで話題になった。

両者は、インターネット上のマーケットプレイスに止まらず、イベントや実店舗など、リアルとの連動にも成功している。

Creemaは、今年7月に東京ビッグサイトにて2日間に渡る「ハンドメイドフェスジャパン2016」を開催し、過去最多である約5,500人のクリエイター、約54,000人の来場者数を記録した。

続く9月には新宿伊勢丹にてポップアップストアを展開、プロのバイヤーも無視できない市場となっている。

買い手側の「みんなが持っているブランドものではなく、ストーリーのある1点ものを持ちたい」というニーズの高まりがわかる出来事だ。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000081.000012846.html

2016年の気になるジュエリートピック

2016年は、新技術を使った新しいジュエリーが話題となった。

2月には電子ペーパーを使った、デザインを変えられるアクセサリーが発表された。

開発したのは印刷業界の第一人者、凸版印刷である。アクセサリーとテクノロジーが融合した、まさに次世代の装飾品である。

出典:http://tos.gives/views/

加えて、3Dプリンターもジュエリー界に大きな変革を起こしている。めざましいのは、異業種クリエイターによる新しいジュエリーの誕生である。

モノサーカスという建築やインテリアをメインとしたデザインアトリエが生み出した、動きのあるジュエリーが興味深い。もともと建築士とジュエリーは相性が良かったが、3Dプリンターが誕生したことでより垣根が低くなった。

話は大きく変わるが、2016年のトピックとして外せないのが、老舗ジュエラーTiffany&Co.(ティファニー)と連続テレビドラマ「せいせいするほど、愛してる」とのタイアップである。

続いて12月には、クリスマススペシャル番組としてSTAR JEWELRY(スタージュエリー)とのタイアップドラマも放送された。

インバウンド需要が下向きの今、改めて国内ターゲットへの認知を高めるのが目的であろうが、老舗ジュエラーの大々的なプロダクト・プレイスメントが成功するのかどうか注目したい。

2017年ジュエリートレンド予測

以上の動向を踏まえて、2017年は、「誰が作ったジュエリーか」が注目される傾向はますます進むと考えられる。人気インスタグラマー、ハンドクラフト作家、異業種クリエイターなど、作り手が増え多数のジュエリーが市場に出回る中、一歩抜きん出るには、作り手側のストーリーがポイントとなるであろう。

注目したいのはジャパン・メイドのジュエリーたちだ。

日本の伝統技術・和彫を用いたジュエリーを展開するNIWAKA(にわか)がハリウッドセレブの間で人気を博している。

また、日本産の宝石といえばパールだが、老舗ながら斬新なデザイン展開で再注目されているパールジュエラーTASAKI(タサキ)は2017年にロンドン・ハーヴィニコラスに初出店する。

デザイン性の高さはもとより、日本のブランドらしい確かなクオリティが世界から愛される要因だ。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000129.000004388.html

日本人ジュエラーの活躍もめざましい。

欧州最大のファッションコンテストITS(イッツ)のジュエリー部門では多数の日本人ジュエラーがノミネートされていることをご存知だろうか。2015年グランプリの奥田浩太氏はスワロフスキーとのコラボレーションで世界から注目を浴び、12月末から来年1月にかけて伊勢丹新宿店でのイベントもスタートした。

彼らによって全く新しいジュエリーが発信されていくであろう。

出典:http://crystalblog.com/jp/kotaokuda/

次世代のジュエラーといえば、世界に誇るジュエリー産地である山梨県のジュエラーたちも注目され始めている。

若手の職人たちが中心となって立ち上げたブランドであるborn jewelry(ボーンジュエリー)など、歴史のある街で新しい取り組みが始まっている。

確かな技術と若い感性が生み出す新しいジュエリーに注目したい。

http://www.kagayaka.jp/product/bornjewelry.html

このような作り手たちが注目される中で、ティファニーなどの老舗ジュエラーが、どのように自分たちのストーリーを発信していくのか、こちらもとても楽しみである。

最新か、最深か。

新しい技術を用いた全く新しいジュエリーか、従来の技術を磨いた本物のジュエリーか。

アマチュアとプロの境目がなくなってきている今、玉石混同・有象無象の商品が溢れる中で、どちらかを突き詰めたジュエリーが、ひときわ輝きを放っていくにちがいない。

Sourse:

http://sp.elle.co.jp/fashion/niwaka/1612/

http://www.elle.co.jp/fashion/pick/jewelry_editor16_1222/born_jewelry