最近日本でもアメリカでもよく「将来のために“筋肉”を蓄えておこう」という宣伝を、目にする。

肥満大国アメリカでは, 「このままだと2035年までにアメリカ人の95%が”太り過ぎ”になるだろう。」という予想も出ており、今まで以上に『健康志向』が高まっている。

この変化は、世界中の考え方、ファッション・ビジネスさえも、揺らがしているという。

『アスレジャー』がこんなにも注目を浴びる、大きな2つの背景とは…….

アスレジャー:アスレチック(運動)とレジャー(余暇)を組み合わせた言葉。スポーツウェアの新しいスタイル。

1つは、アメリカの食品会社と政府の力

なぜ、アメリカの18歳以上の3分の1が肥満や糖尿病となってしまったのか。

2014年に話題となった『Fed up』という肥満 / 糖尿病をテーマにしたドキュメンタリーが、ミシェル・オバマがホワイトハウスから去った後に、再び話題となった。

その映画の内容は、肥満/糖尿病は”個人”のせいでなく、アメリカの食品業界や政府の力が深く関係しているというもの。

アメリカの学校の約50%が、経費削減のため学校の給食が、『ファストフード』という現状。

食品を砂糖や保存剤で加工することで、よりコストを抑え、食品業界の利益に繋がっている。

その食品業界こそが、アメリカを肥満大国にし、子どもたちをも犠牲にしている。

ミシェル・オバマは、当初子どもたちの給食、食生活を改善するプロジェクトを立ち上げたものの、そのスポンサーになったのは、“被害をうけるはずだった”食品業界だった。

政府も抵抗できず、結局は、『Let’s move(みんなで動こう)』という企画に変わっている。

出典:https://obamawhitehouse.archives.gov/blog/2012/02/09/first-lady-michelle-obama-road-lets-move

『Fed up』の映画によると、、、、、、、

  1. 食品業界のネガティブな情報は、政府がお金を払ってまで隠していた事実。
  2. 砂糖は、コカインと同じように依存性があり、食品会社は砂糖を沢山入れることで、消費者を砂糖に依存させ、商品の繰り返し買わせる“戦略”だという。
  3. 食品表示には、砂糖と表記されない、“偽砂糖”が256種類もあるという。
  4. 肥満、糖尿病だけでなく、砂糖は心臓発作や癌にも繋がる。
  5. ミディアムサイズのフライドポテトを消化するには、約1時間12分のスイミングが必要。

どこでもお菓子やソーダに手が届く環境で生まれ育った子どもは、もう”砂糖中毒”から抜け出せない。

肥満によって命を落とした子どもがいる事実を知った食品業界は、いまだに自分たちの利益のため、食品を改善するのではなく、政府をサポートすることで『エクササイズ』の宣伝に力を入れている。

学校では、給食でファストフードを提供する代わりに体育の時間を増やしたり、企業では、スポーツジムを設けたり、ジムの割引券を配るなどを、とにかく体を動かす試みが広がっている。

アメリカだけでなく、世界中で”砂糖中毒は大きな問題となっている。

近年エクササイズに費やす時間が増えており、特にニューヨークでは、平日も休日も『アスレジャー』ばかり。

ランチタイムに同僚と、仕事帰り、休日に運動する時間が段々増えているため、必然的にスポーツ用品が売れる。

友達と同僚と恋人やパートナーと、エクササイズ・デートも当たり前。

だからこそ、エクササイズの時間も、オシャレでセクシーに自分らしさを表現したいという。

出典:http://www.boredpanda.com/oldest-female-bodybuilder-grandma-80-year-old-ernestine-shepherd/

2つ目は、お年寄りにも広がっている『アスレジャー』スタイル

そもそも、筋肉をつけるメリットとは

・病気、ケガ、ストレスに対する“抵抗力”を付けられる
・行動力がつき、集中力の向上
・骨や心臓を丈夫にする
・胸やおしりのスタイルを維持できる

 出典: http://www.boredpanda.com/oldest-female-bodybuilder-grandma-80-year-old-ernestine-shepherd/

80歳の『世界最年長の女性ボディービルダー』

世界で最年長のボディービルダーとして、ギネスにも承認された、アーネスティン・シェファードさん、80歳。

実は、56歳までテレビばかり見る生活をしていたという彼女が、姉妹でエクササイズを始めたという。

お姉さんが亡くなる前に、「エクササイズを続けて、最年長ボディービルダーとしてギネスを目指して。」と約束して、実現させたというから、ビックリ。

・毎朝2:30AM に起床。
・お祈りをして3:00AMからウォーキングとランニングを毎日10マイル(16キロ)
・そして日中は、トレーナーとして指導している。

彼女の食事は、たんぱく質と炭水化物。 米・鶏の胸肉・シリアル・卵の白身・クルミをメイン。

複数のメディアで紹介され、『運動も年齢は関係ない』ことを自身で証明して、絶大的な支持を受けている。

現在21万人が彼女のfacebookをfollowし、最も注目を浴びる6パックの(腹筋が6つに割れている)おばあちゃん。

成功のカギは、「諦めなかったこと」と語る。

40-70歳の生徒が、彼女のレッスンを受けて、「20歳くらいの気分になった。」「体が軽くなった。」とエクササイズの大切さを実感している。

2012年ごろから、『アスレジャー』という言葉が生まれ、アメリカ国内のスポーツジムの数も比例して増えている。

アメリカの健康志向は、食品産業、政府を中心とし、ファッション業界までも、巻き込んでいる。

最近では、子どもや若い人だけでなく、中年やお年寄りまでに、ターゲットが広がり、『アスレジャー』商品は、ファッション業界の売り上げを上げる、マスト商品となっている。

食品の品質改善をしないで、運動だけでアメリカの肥満/糖尿病の割合を減らそうというのは、疑問が残る。

しかし自分らしい『アスレジャー』スタイルで運動をすることで、少しでも病気やストレスを減らしてくれることを、願っている。

http://learningenglish.voanews.com/a/ernestine-sheperd-to-be-fit/3418318.html

http://www.post-gazette.com/ae/movie-reviews/2014/05/17/Fed-Up-indicts-sugar-as-villain-in-obesity-epidemic/stories/201405170033