2月24日ミラノ・ファッションウィーク3日目は、Diesel Black Gold(ディーゼル・ブラック・ゴールド)、Sportmax(スポーツマックス)、Etro(エトロ)がショーを開催した。

それぞれブランドの個性を再定義するように伝統を継承しながらも新しい世界観を創造した。

Diesel Black Goldは17-18FW メンズコレクションと同じショー会場にて、都会的でありながら親しみ感じるノルタルジックなコレクションとなった。

それは着慣れたオーセンティックなアイテムが多かったおかげかもしれない。しかしそれらはクリエイティブ・ディレクターのアンドレアス・メルボスタッドによって、新たな目的を持つルックに解体され再構築される。

今季の主役はロング・アンド・リーンなシルエット。ファーストルックはタートルネックのマキシニットドレスにスウェードレザーのロングベスト。ドレスと同ニットの、指先がカットされたグローブと白スニーカーが野暮ったさとは無縁のアーバンスタイルへと昇華。

グローブだけでなく、解体されたニットのエレメントが、取り外しが可能なリブニットの襟やスリーブ、カフス、そしてシュラッグとして、コレクションを通して登場した。

ロングシルエットのシェアリングのバイカージャケットは、レザーのトレンチコートやフロントジップのマキシスカートに変化し、テーラリングウェアはトラウザースカートやエプロンドレスと、機能性を兼ね備えたウェラブルなアイテムへと姿を変えた。

ジッパーの開閉やベルトの締め付けでシルエットを変えることのできるスポンテニアスの要素も見られ、思い思いの着こなしを楽しめるアイテムとして提案されている。

特にバックスタイルは、クロスになっていたり長いベルトが垂れ下がっていたりと、最後まで目の前を通るモデルに目が離せないほど魅力的であった。

ディーゼル燃料のように世界を活気づけてくれるエネルギッシュなデザインがDIESELの魅力であるが、今季はそこに優しさや親しみといった温かいものが含まれているようだった。

Sportmaxはブランドの原点となるイタリアン・スポーツウェアを提案。

シンプルなフォルムのルックと主張の強い個性的なアイテムの両方を内包した。研究を重ねたハイテク素材を用いたり、ブランド培ってきた巧みなカッティングの技が細部に宿る。

ストレートなラインの ロングスカートや、レギンスと合わせたクロップドスカート、ハイウェストのパンツはヒップにボリュームがあり、裾はリブニットと洗練された シャープなラインに視線が注がれる。

フロントにファスナーが付いたクレープデシン素材のドレスや、シルクジョーゼットをたっぷりと使ったドレスなど、エアリーで軽やかな アイテムは躍動感がある。

一方、肌にフィットするストレッチパンツも登場。ナイロンとシルクのジャンプスーツや、スポーツマックスのロゴ入りスウェットシャツが、着心地の良いスポーティな要素を際立たせる。

スポーティであって気品なムード漂ったのは、ポインテッドトゥのキトンヒールブーツや、スリングバックのハイヒールパンプスといったシューズ。

カジュアルで着心地の良さを追求したアイテムたちは、現代女性の生活に寄り添ってくれる。

今季のテーマを”ペイズリートライブ”と銘打って、民族的なエッセンスに溢れたコレクションとなった。

ブランドのシグネチャーであるペイズリー柄は、ヴィヴィッドなピンクやグリーンといったサイケデリックな色彩で描かれ、万華鏡のように鮮やかだ。

それらは曼荼羅や生命の木、龍といったオリエンタルなモチーフと絡み合い、美しい世界観を紡ぎ出す。

ルックの中には着物スリーブが採用されたミニ丈のワンピースや、キルト地の柔道着のようなアイテムを通して、日本文化にもフォーカスされていた。

伝統的なアイテムとペイズリー柄が多用されるも、コレクションは新鮮さに満ちた若々しい印象だ。

なぜなら、オーバーサイズのツイードパーカーやジャカードのダウンジャケットといったスポーティな要素が融合されていたからだろう。

築きあげてきた美学は生かしつつ、新しいデザインの組み合わせでこれまでになかった世界観を作った。