ファッションEC「Zilingo」、1800万ドルの資金を調達

東南アジア発ファッションマーケットプレイス、Zilingo(ジリンゴ)がシリーズBラウンドで、Sequoia Capital India(セコイア・キャピタル・インディア)、Burda Principal Investments(ブルダ・プリンシパル・インベストメント)らを筆頭に1800万ドルの資金調達を実施した。

ZilingoはSequoiaでアナリストを務めていた Ankiti Bose (インクティ・ボス-CEO) と元YahooのエンジニアDhruv Kapoor (ドゥルフ・カプール-CTO)によって設立された。

彼らの基本的なビジョンは、東南アジアの独立系ファッションセラー、ブティックのオンライン事業拡大を支援することだ。

昨年のシリーズAラウンドでは、800万ドルの資金調達に成功し存在感を放った。

今回のラウンドでは既存の後援者Venturra Capital(ベンチュラ・キャピタル)、SIG(シグ)、Beenext(ビーネクスト)、Wavemaker(ウェイブメーカー)に加え、新たに投資家のTim Draper(ティム・ドレイパー)とManik Arora(マニク・アローラ)が自社ファンドを通じて参加している。

この新たな資金提供は東南アジア圏、特に地域最大の経済拠点インドネシアにおけるZilingoのプレゼンス拡大がねらいだ。

「今回のラウンドでは主にインドネシアでの成長を掲げて専念した。ここには我々と類似のファッションブランドがない。他社が進出する前に、さらなる事業拡大としてこの一年で店舗運営に乗り出すかもしれない。」とCEOのボス氏は語る。

彼女はジャカルタで現地市場の動向を分析したうえで、今年はじめにZilingoのインドネシア進出を果たした。

そして約半年間のオペレーションで、この国の豊富なビジネスチャンスを目の当たりにし、その大きな可能性に感銘を受けた。

「こんなにもインターネット製品への消費環境が整ったマーケットは見たことがない。毎月の市場成長率は85パーセント、これは他の東南アジア圏の市場でも類を見ない数字だ。

また一度の購入単価は少額だが、実に驚くべき回数の購買が繰り返されるという、独特な消費行動も大変興味深いものだ。」と彼女は分析する。

それでも、進出前には懸念事項もあったようだ。

「我々は当初、列島というインドネシアの地理的要因が物流に影響するのではないかと心配していたが、それほど厳しいものではなかった。ビジョンが明確であれば、実に素晴らしい市場だ。」と振り返る。

Zilingo ファウンダー:Ankiti Bose と Dhruv Kapoor

同社は、現地市場のシェア拡大を目指しているほか、海外進出にも着手している。米国やヨーロッパのファッションセラーがZilingoから直接商品を購入できる、B2Bネットワークを新たに開設したばかりだ。

「東南アジア以外での供給が求められている。ヨーロッパやアメリカのブティックでは、アジアから製品を調達するのに、あまりにも多くの仲介者を通して取り揃えているのが現状だ。」とボス氏は話す。

また、今のところは東南アジアを中心に運営していくとしたうえで、なかでも東南アジアを象徴する投資家であるBurdaとの仕事は彼女にとって特別なものだという。

BurdaのEtsy(エッツィ)への投資や、Elle(エル)、Harper’s Bazaar(ハーパス・バザー)、InStyle(スタイル)などを含むBurudaのグローバルメディアポートフォリオに関して「彼らはファッションやライフスタイルに関して常に新しい視点をもっている。」と彼女は述べた。

設立時から彼らをみてきた、Sequoia Capital IndiaのマネージングディレクターShailendra Singh(シャイレンドラ・シン)は、東南アジア発のECスタートアップをこのように称賛した。

「ZilingoがSequoia IndiaやSequoiaのインキュベーションスペースから得た資金を糧に事業をスタートしたのが、昨日のことのように思える。彼らが東南アジアで立ち上げた、ファッション・ライフスタイル市場をリードするEコマースの躍進ぶりを見るのは、なんと素晴らしいものだろうか。」
― Shailendra Singh

via TechCrunch