【ニューヨークファッションウィーク / 18SS】活気を取り戻したニューヨークで、都市の魅力を再確認

9月7日〜14日までニューヨーク・ファッション・ウィークが開催された。

先シーズン話題を独占した、Raf Simons(ラフ・シモンズ)によるCalvin Klein(カルバン・クライン)で華やかに幕を開けた今季。

振り返ってみると、ニューヨークらしいエンターテイメントに富んだ1週間となった。

フロントロウを飾ったセレブリティもさることながら、Monse(モンス)のショーに登場したミニーマウス、Fenty × Puma(フェンティ・プーマ)ではバイクアクロバットの演出とフィナーレにはディレクターを務めるRiahnna(リアーナ)がバイクにまたがり颯爽と挨拶をした。

Altuzzara(アルチュザーラ)やProenza Scholer(プロエンザ・スクーラー)など、ニューヨークで成長を続けてきた若手デザイナーがコレクション発表の場をパリへと移し、今後のニューヨーク・ファッション・ウィークの顔ぶれも変わってくるかもしれない。

モードの本場であるパリでの発表は、ブランドとしてステップアップとして捉えられることは多いが、それぞれの都市にそれぞれの魅力がある、今季のニューヨークはその魅力を再確認するようだった。

現代人のリアルな生活に寄り添うウェラブルなワードローブと、歓声の上がるようなエンターテイメントに長けた演出、新しいアイディアを積極的に取り入れていく柔軟性の高さ。

1ヶ月に渡り続くファッション・サーキットの走り出しは、やはりニューヨークがもっとも相応しいのだろう。

活気を取り戻した今季のニューヨーク、注目ブランドのコレクションをチェックしてほしい。

Raf SimonsによるCalvin Klein第2章は、映画『イージー・ライダー』や小説・ドラマの『ゲーム・オブ・スローンズ』にインスパイアされたと語り、ホラーへと転換した。

ショーセットも会場も先シーズンとほぼ変わらず、ルックの数々もデジャブかと疑うほど。

ファーストルックは先シーズン登場したウエスタンシャツのルックをシルク素材へと変容させた。

デニム、レザー、PVC素材のほかに、テントに使うウォータープルーフのナイロンで作られたコートも登場。

多くのルックには、映画に出てくるホラーシーンの映像がプリントされている。

コレクションノートに記された「アメリカンホラー・アメリカンドリーム」の真意とは?

「夢を追いかけるだけで生きられるほど、現実は甘くない」とRas Simonsは語った。

半年ごとにごっそりコレクションを変える必要があるのか? 私たちはファッションに異常な期待を寄せすぎているのだろうか?

答えがあるのか不確かだが、Raf SimonsによってCalvin Kleinが息を吹き返していることだけは確かだろう。

3.1 Phillip Lim(フィリップ・リム)は今季、ベーシックへと回帰した。

コレクションにテーマは設けず、フェミニンとマスキュリンを融合させたウェラブルなワードローブというブランドの原点を披露。

しかし、10年以上となるキャリアで積み上げてきた経験によって、洗練されたコレクションへと昇華した。

プリント柄も比較的少なく、ジュエリーも取り除き、ミニマリストがうかがえる。

クロップド、アシンメトリー、オーバーサイズ、ラッフルといったお決まりのディテールでレイヤードを楽しむスタイリング。

都会的ではあるがリラックスしたアイテムが揃い、”今すぐ着たい!”と観客の欲を誘う内容だった。

Anna Sui(アナ・スイ)は60年代のヴィンテージとモダンをミックスさせた、現代風ボヘミアンなコレクションを披露した。

60〜70年代にアメリカでハンドメイドで制作された衣装展を見て、着想を得たという。

プリント柄のシアーなドレス、レースのポンチョ、タッセルがあしらわれたトップスやフェザーのネックレスなど、ボヘミアンアイテムが多彩。

アメリカのカトゥーンのようなプリント柄も描かれ、ヴィンテージのリーバイスのデニムには手書きでペイントも加えた。

ファーストルックとフィナーレに登場したモデルのジジ・ハディッドは、片方の靴なしで登場するハプニングが発生。

堂々としたキャットウォークに声援が向けられ、印象に残るショートなった。