まるでサッカーの試合会場にいるかのような錯覚に陥った。

「Miuccia! Miuccia! Miuccia!」ショー終了後のバックステージで歓声が沸き上がる。

Miuccia Prada(ミウッチャ・プラダ)のショーは漫画的要素とスポーツ的要素、そして奇抜さも兼ね備えた素晴らしいものだった。

プラダの反乱

ショーを支えたモデルたち、スタッフ、さらにはファッション界きってのメイクアップアーティストであるPat McGrath(パット・マクグラス)もミウッチャに惜しみない拍手を送った。

「ミリタリズム。それがこのショーのテーマです」とミウッチャ。

プラダはここしばらく低迷が続いていたが、今回のショーはまるでプラダデザイナーの反乱のようにも感じられた。

メインは漫画をベースとしたデザインで、特に素晴らしかったのがヤギ皮のコート。

その背中にはシャイな若い女性を描いたガーリーな画が施してあり、「I love Prada」のセリフを目にすることもできる。

遊び心満載のダブルブレストコートもショーの見どころの1つ。

ヘリンボーン模様やキャメルヘアを用い、重なり合った生地の部分を白くするなど、観客の目をひく素晴らしいファッションコンセプトを披露。

そしてアニマルプリントやルビーレッドクリスタル、キャンディーカラーのボタンなどで完成されたデザイン。

それはまるで、現代に蔓延する”ごちゃ混ぜ”ファッション文化にプラダが反応したかのようなものであった。

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覚醒したミウッチャ・プラダ

ミウッチャ・プラダほどの才能あるデザイナーは、ファッション界にも数えるほどしかいない。

映画「ブレードランナー」に出てきそうな筋肉をモチーフとしたニーハイソックス、そしてスーパーヒーロー漫画に出てきそうなスニーカー。

「トムボーイたちよ。やりたいことをやりなさい。自立するのです」とはこのショーに隠されたメッセージだとマクグラスは言う。

マクグラスが今回のショーで感じたもの、それはミウッチャが突如として新世代ライバルデザイナーたちの挑戦を受けて立ったのではないかと言うことだったのかもしれない。

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