9月20日〜25日まで開催されたミラノ・ファッション・ウィークが全日程を終え、最終地パリへとバトンを繋いだ。

華やかなフラワープリントが満載だった今季のミラノは、ショー演出も記憶に残るものが多かった。

Versaece(ヴェルサーチ)の創業者、Gianni Versace(ジャンニ・ヴェルサーチ)の20回忌の今年、妹のDonatella Versace(ドナテラ・ヴェルサーチ)は兄のデザインをリバイバル。


アンディー・ウォーホルによるマリリン・モンローの有名なプリントを施したドレスをはじめ、ボールドカラーのプリント柄が鮮やかに蘇る。

Gianniが殺害されたマイアミビーチを舞台設定とし、スイムウェアやバスローブなどのアイテムも登場した。


Gianni Versaceの殺害事件を題材にした米ドラマ「American Crime Story」ではレディ・ガガが主役を務め、シーズン2にはペネロペ・クルスも登場する。

ドラマ同様、ランウェイにはジジ・ハディッドやケンダル・ジェンナー、Gianniと交流のあったナオミ・キャンベルやシンディ・クロフォードなどかつてのスーパーモデルも闊歩した。

亡き兄に捧げるコレクションに、会場は拍手喝采で幕を閉じた。


Max Maraは都会に咲く野草を、現代を強く生きる女性に見立て、詩的なコレクションを披露した。

序盤はベージュにベージュを重ねる、洗練されつつも淡いルックが続く。

徐々にカラートーンが明るくなり、コートやテーラードジャケット、ドレスに花が咲き乱れ始めた。

シースルー×シースルーやオーガンジー×オーガンジーなど、透ける素材を重ねることで、ルックに奥行きがうまれ、異なるニュアンス引き出していた。

1958年の創業時に生まれたMax Maraのロゴも復刻し、レトロでノスタルジックな風を吹き込んだ。

メイヤー夫妻によるJil Sander(ジル・サンダー)のデビュー・コレクションは、若々しく蘇った。

ルックからは、フェミニン・軽快・官能的という3つのキーワードが浮かび上がる。

それらは露出やカラーコントラストによる直接的なアプローチではなく、むしろボリュームがあり揺れ動く裾、オーガンジーの重ね着、艶やかな素材など、奥ゆかしさで表現されていた。

カラーブロックのニットセーターやテーラードジャケットなど、Jil Sanderが誇るクラフトマンシップも感じられる。

ルックが醸し出すアティチュードはJil Sanderそのもので、見事なコレクションとなった。


今季のMarni(マルニ)は、1920年代から現在にいたるまでのファッション変遷を、スケッチブック上でつなぎ合わせたような、遊び心にいっぱいのコレクションを披露した。

ヴィクトリア朝のスカート、コルセット風のトップス、カクテルドレスにポロシャツが登場したりと、とにかく自由なマインドに溢れている。

チェック柄にストライプ、花柄×花柄など、プリントも豊作。

噛み砕くのが難しいコレクションで、一貫したテーマは設けていない。

なにか明確には掴めない、ふわっとした内容ではあるが、正体がわからぬママただそこに心惹かれ、楽しむことができれば、それこそがファッションなのだというメッセージにも受け取れる。

遊び心に満ちたMarniが、ミラノ・ファッション・ウィークを締めくくった。