インディアン、ユニコーン、キラキラ、ヴィンテージのおもちゃがハイストリートのファッションショップで流行している。

あまりにも子供じみている、あるいは女性ものとされていた製品に対して、ますます人気が高まっている。

Moschino (モスキーノ)は、ミラノファッションウィークで2018年SSシーズンに、新コレクション『My Little Pony (マイリトルポニー)』をスタート。

しかし、この傾向は消費者の間で、子供じみたファッションアイテムを身につけるのは、未熟さの表れだという新たな物議を呼んでいる。

Instagram (インスタグラム)では、新しい社会現象が起こり、若い女性が友達同士のサークルやコミュニティの主要な影響力を持つようになってきた。

社会の傾向

ユーザーは、インスタグラムに洋服のコーディネート写真を定期的にポストして、身につけたアイテムをどこで手に入れたかを完全に把握している。

誰かがユニークでめずらしいアイテムを持っていると、他の人もそれを欲しいと思う。

そしてユーザーは、より多くの人々に洋服のポストを見てもらうために、画像とともに様々なスタイルのハッシュタグをつけ、アイテムを購入した小さなブランドをタグ付けする。

このおかげで、他の消費者が製品を見つけることができ、インディペンデントブランドにとっては、無料宣伝のチャンスになっている。

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このトレンドは、時間とともにソーシャルネットワーク上でメジャーになり、あまり主流メディアの取材を受けることはない。

関連性のあるファッション

今では、これらのファッショントレンドも、メジャーな流行になるものもある。

貝殻バッグ、ピンクのハートチョーカー、輝くラバーの携帯ケース、パステルカラーのジャケット、『Creeper (クリーパー)』と呼ばれる快適なボートのような靴、ふわふわしたネオンカラーのファートップス、もしくはシースルーのバックパックなどだ。

英国小売業者Dreamy Bows (ドリーミーボウズ)の日本のファッション担当のクリエイティブディレクター、Rosanna Mackney (ロザンナ・マックニー)は、このように語っている。

「人々は、関連性のあるものを求めている。雑誌のモデルは、スタイリストやメイクアップアーティストが作り上げたものだとわかっている。けれども、誰かのインスタグラムのアカウントでは、誰かが自分たちによって仕上げたスタイルだ。自分たちで作り上げたものこそ、より現実的である。」

マイリトルポニーや、Polly Pocket (ポリーポケット)のようなヴィンテージのおもちゃをデザインに取り入れた商品も、インスタグラムのファッショニスタの間でリバイバルしている。

モスキーノのほかに、アメリカのコスメブランド、『Lime Crime (ライム・クリーム)』は、1990年代のポリーポケットにインスパイアされたアイシャドー・パレットを最近リリースした。

ライム・クリームの創始者、Doe Deere (ドゥ・ディア) は、この自分のコスメブランドで、顧客に大胆に自己表現してほしいと言う。

「私たちの顧客はトレンドを作り出している。私たちは、そんなトレンドに毎日インスパイアされている。女性の間では、何を着るべきなのかたくさん語られてきた。そして、ありがたいことにファッションやビューティ業界には、従来のルールをものともしない革新者やチェンジメーカーがいる。」

Pink Lemonade – Bubblegum – Sugar Plum Which one is calling your name? #PocketCandyPalette

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大人になるべき?

しかし、多くの人は子供向けのアイテムは、子供時代だから良いのだと考える人もいる。

「明るく鮮やかな色が好きな人もいるかもしれない。それはとても素敵なことだけど、もう少女ではなく、大人の女性。大人の女性であることのプライドがある」

と、Racked.com(ラックドットコム) というファッションウェブサイトのJennifer Wright(ジェニファー・ライト)は、 2017年の夏のファッショントレンドを批評している。

「マーメイドやユニコーンのファンタジーな世界に、入り込まないでほしい。少女時代の懐かしいものをマーケットに売り込まれているだけ。それらは、ファンタジーの世界でリアルには存在しない。私たちは、今まで以上に現実世界で存在感を増す必要がある。この世界には、大人の女性が絶対的に必要である。」

経済危機

Ruth Brain (ルース・ブレイン 27歳)は、オルタナティブファッションのユーチューバーだ。エジンバラ出身で、オンラインビデオブログ 『Princess Peachie (プリンセス・ピーチ)』で知られている。2005年からヴィンテージのおもちゃを収集している。

ルース・ブレインは、YouTube (ユーチューブ)の視聴者59,000人と、Instagram (インスタグラム)のフォロワー2万人を抱える。12年前、彼女の趣味は変わっていると判断されていたが、最近では若い女性がオープンにもっと自分表現しやすくなっていると語った。

「1980年代後半から2000年代前半にかけて育ってきた私たちは、気楽でハッピーな気分から遠ざかっていた。私たちは高校を終えたとき、金融危機に陥っていた。しかし、それと同時に私たちは『大人』というのは美的感覚を持ちあわせないんだと悟った。『大人』というのは、知性、知恵、感情の成熟の度合いに関係している。リトルポニーのスウェットシャツや、ケアベアの靴下を身につけて笑顔になれるなら、大した問題ではない」

とブレインは語っている。

ファッションへの抵抗

ドリーミーボウズのロザンナ・マックニーも、カラフルでかわいいファッションアイテムを着ることが未熟なサインとすることに反対する。

「大人の女性らしく装わなければならない社会やハイファッションに対しての抵抗だ。成熟、控えめなエレガンス、主張のない色合い、そんなことに従いたくない人もたくさんいるし、私たちは自分の個性のあらゆる側面から表現できるキュートでカラフルなのものを身につけたいだけ」

しかし、時代が変わるにつれて、女性の成熟を支配するいわゆる「ルール」というものは変わっていくのかもしれない。

5,000人のインスタグラムのフォロワーを持つ、ウエスト・ヨークシャーのオルタナティブファッションブロガー、Jessica Ayton(ジェシカ・アイトン 27歳)は語る。

「今では、ファッションは、もっと若々しくて楽しいものになっている。かわいいファッションは、今では私たちが受け入れることができる」

My Little Pony with attitude: US designer Jeremy Scott at Moschino’s fashion show in Milan
出典: http://www.bbc.com/news/business-41287750
Copyright©️ BBC

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