先日9月23日に、ニューヨークのセントラル・パークで、大規模なチャリティー・イベント『Global Citizen Festival』が開催された。

『Global Citizen』とは、『地球市民』を指し、世界の国境を越えた、地球に住む市民を指している。

6回目を迎える今回は、スティービー・ワンダーをメインに向かえ、ロックバンドのグリーン・デイ、ラッパーのビッグ・ショーン、女優のウーピー・ゴールドバーグ、俳優のヒュー・ジャックマンなど豪華なセレブリティーから政治家までも参加となった。

今回一番印象的だったのは、スティービー・ワンダーがステージで”膝をつく”場面だった。

https://www.vanityfair.com/style/2017/09/stevie-wonder-takes-knee

アメリカでは、先日アメリカン・フットボールの選手らが、試合開始前の国歌演奏中に、地面に膝をつき、黒人への暴力/差別に抗議したことがニュースとなった。

トランプ大統領は、その騒動に「フットボールのオーナー達は、アメリカの国旗に不敬な態度をとる奴(選手たち)を、クビにしろ!」などとまた暴言を吐き、大きな反感を買った。

スティービー・ワンダーを始め、バスケットボール選手、ラッパーのJay-Zなども、次々をトランプに抗議したのである。

スティービー・ワンダーは今回のライブの始まりに、両膝をつき、「今夜、アメリカのために膝をつく。片膝だけじゃなく、両膝をついて、世界の星に、世界の未来に、世界のリーダーに、祈りを捧げたいんだ。」と語った。

彼の音楽は、この日一番会場を盛り上げ、途中皆で『We are the world』歌いながら踊るシーンは特に感動的だった。

『Global Citizen Festival』

『Global Citizen Festival』とは、元々2012年にニューヨークを拠点に始まり今年は6回目。

過去には、Jay-zやビヨンセ、そして昨年はリアーナなどをメインに招き、今年は、フランスの大統領やミシェル・オバマも応援メッセージを届けてくれた。

世界中のセレブリティーや政治家もボランティアでステージに上がるため、毎年本当に豪華なラインアップだ。

2012年から5年間で、3兆円以上が集まり、世界で1200万以上のチャリティー活動が行われた。

このイベントを通して、5年間で世界の約10億人に何らかの形で手助けをした事となる。

このイベントの最大の魅力は、世界の諸問題に対するボランティアをして、ポイントを貯めた人に『Global Citizen Festival』の無料チケットが与えられる点だ。

有料のチケットも存在し、ステージの近くのVIPチケットは、10万円以上。

このイベントで得た収益はもちろんすべてチャリティー活動に寄付される。

ウーピー・ゴールドバーグとヒュー・ジャックマンがステージでHIVのスピーチ

GUCCIやTOMSなどのアパレル企業もスポンサーとして参加

TOMSは、昨年はこのイベントに初めてパートナーとして参加し、『Global Citizen Festival』 のeye wearをニューヨーク、ソーホーのステージで発表。

TOMSとは、2006年旅行家である ブレイク・マイコスキーがアルゼンチンを訪れた際、村の子ども達が足を守るための靴を履いていなかったことを知り、守りたいという想いから会社を設立。

『One for One®』(靴を1足購入するたびに、TOMSから世界の恵まれない子ども達に新しい靴が1足贈られる)というコンセプトで、TOMSは成功した。

TOMSが4ドルで作った靴を消費者が60ドルで買う事で、もう1足の4ドルの靴を寄付する事になる。

そして残りの52ドルがTOMSの利益となるため、消費者の中には、チャリティーをコンセプトにお金を儲けていると反感の声もある。

ただ、利益も出ないと継続的な手助けもできないという事実もあり、現在も多くの人がTOMSを支持している。

最近では、靴だけでなく、eyewear(サングラス)も販売している。

『1つ購入すると、視覚障害を持つ1人の視力を回復させる援助を行う。』というコンセプトでeyewearの売り上げが現在TOMSを支えている。

アメリカならではの面白いアイデアが集結したイベント、『Global Citizen Festival』

音楽とファッションを上手く利用して、世界を変えている。

もっと世界に目を向け、自分の国の問題の様に考えられたら、あなたも『Global Citizen(地球市民)』になって、人生をより豊かなものに変えられるかもしれない。