いよいよ大詰めのパリファッションウィークで、ランウェイを席捲しているトレンドを検証した。

細身なカットに回帰

オーバーサイズだったこれまでのトレンドがついにサイズダウンを始めた。

ここ2年ほどキャットウォーク上はパーカーやトレイリングパンツ、そして家族や冷蔵庫まで隠せそうなほど大きなコートに身を包んだ仏頂面のティーンエイジャーであふれていた。

しかし、そのトレンドはまた方向転換しようとしているようだ。

パリファションウィークの春夏コレクションでは、ここ数シーズンのゆったりとしたカットを払拭するように、身体のラインに沿ったカットに戻っている様子を目の当たりにできた。

ラッパーに愛されたスウェットシャツやセーターのデザイナーであるOff-White(オフ・ホワイト)のVirgil Abloh(ヴァージル・アブロー)さえ、ダブルボタンの白いジャケットとバイクレギンスを合わせた形の良いパワースーツスタイルを発表している。

あらゆるスタイルがよりクラシックに、着やすくそして褒めやすくさえなっている。オーバーサイズの極地に達していたRick Owens(リック・オーウェンズ)でさえ今季はカットを少しタイトにしているようだ。

モノクロ熱、再燃

パステルや原色系の色味が通常は春夏コレクションの大半を占めるが、今年度は多くのブランドが白と黒という基本に戻ったようだ。

Saint Laurent(サン・ローラン)、オフ・ホワイト、Balmain(バルマン)、Mugler(ミュグレー)、Isabel Marant(イザベルマラン)、Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)、Junya Watanabe(ジュンヤワタナベ)など多数のブランドが白黒を基調にしたコレクションを発表した。

シルバーグレーも使用され、特にGuillaume Henry(ギョーム・アンリ)がデザインするNina Ricci(ニナ・リッチ)のサファリコートや肩章付きのフレンチミリタリージャケット、フランス軍のケピ帽のコーディネートに艶やかな効果を与えている。

スポーツウェア

クラブチームファンに降参したのかと思われるほど、スポーツウェアがファッションウィークの至るところで見られた。

フランスのブランドKoche(コシェ)はパリ・サン=ジェルマンのトップスシリーズを発表した。

パールや緻密な装飾のデザインは健在だが、大きな変化があったことは見て取れる。

ファッションはこれまでもスポーツウェアを取り入れてきたが、パリ・サン=ジェルマンに所属するNeymar(ネイマール)やDani Alves(ダニ・アウヴェス)はそれぞれの妻が出演するバルマンのショーを最前席で鑑賞したりLacoste(ラコステ)がテニスプレイヤーのNovak Djokovic(ノヴァク・ジョコビッチ)を招待し、上流階級のためのスポーツスタイルを展開したりと、スポーツをどの程度取り入れるかに関して緊張が走っているのも事実だ。

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クールジャパン

才能あふれるデザイナーや、ショーを追って世界中を飛び回るお洒落なエディター、ブロガー、写真家の集団で日本人はいつも注目を集めているが、今回の彼らの活躍には目を見張るものがある。

ジュンヤワタナベが、全く新しく予測のできなかったパンクの息をMarimekko(マリメッコ)のモノクロプリントに吹き込んだかと思えば、ヨウジヤマモトは漆黒のヴァンパイアゴシックスタイルにセクシュアルな要素を取り入れていた。

さらにIssey Miyake(イッセイミヤケ)のデザイナーYoshiyuki Miyamae(ヨシユキミヤマエ)のドレスとケープはアイスランドの神聖さを喚起するものだった。

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