ファッション業界の2巨頭、Kering(ケリング)とLVMH(モエ・ヘネシー、ルイヴィトン)がモデルの心と身体を守るために新たな決まりを設け、共同で声明を発表したばかりであるにも関わらず、そのケリングを親会社にもつ BALENCIAGA(バレンシアガ)が、またモデルのキャスティング騒動で避難を浴びている。

モデル兼写真家のLouise Parker(ルイーズ・パーカー)は、バレンシアガのスプリングショーのために髪を短くした自身の写真をインスタグラムに投稿した。

仕事のための12時間のフライト、数時間待たされた挙句のフィッティング、ショーのためのヘアカットって最高。その仕事の契約は、翌日にキャンセルされたけどね。最近、ブランド側はモデルの権利を認め始めたから、彼らが設置してくれた24時間体制のセラピストに相談してこようかしら。

このフィッティングの際、彼女は髪をボーイッシュなショートするよう言われたが、それを拒否して顎のあたりまでしかカットさせなかった。

この投稿は1,700以上の「いいね!」がつき、コメントの嵐になっている。

バレンシアガは、パリでのフィッティングに参加するようパーカーに依頼はしたが、ショーへの出演は確約していなかったと主張している。

ケリングとLVMHにモデルの扱いに関する新たな決まりを設けるよう促したキャスティングディレクターのJames Scully(ジェームズ・スカリー)は、パーカーが自身の経験をSNSに公開してくれたことに対して、「ルイーズ、苦い経験を共有してくれて、そして全てのモデルと女性に「自分たちは声を上げることができる」と思い出させてくれてありがとう。あなたは感情のある人間であって、使い捨てではないのだから、こんな状況を我慢必要はない。声を上げ続けて。」と称賛している

他にも、「モデルに選ばれたのにショーの前に契約が打ち切られることは日常茶飯事。でも、これが当たり前だと思われている。」といったコメントも寄せられている。

9月初めに発表された共同声明では、モデルは健康状態を証明するために医師の健康診断書が必要なこと、ブランド側は専門の心理学者やセラピストを置くこと、を定めている。

また、モデルの公正な処遇、機会均等などを求めている組織、the Model Alliance(モデルアライアンス)は、インスタグラムのページに以下の宣言を公開している。

モデルの労働環境を改善するために何らかの方針を策定する場合は、彼らの意見に耳を傾けることが大切だ。特に、仕事のオファーに関してはもっと明確にする必要がある。たとえば、外見を変える前に書面でモデルの契約を確認すれば誤解を招くこともない。