ヴォーグイタリア版は今回初めて60歳以上の女性に特化した雑誌を発行した。

そしてその表紙に抜擢されたのは、Lauren Hutton(ローレン・ハットン)、73歳と11カ月。

彼女は世界のヴォーグ市場最も高年齢の女性モデルとして表紙に選ばれた。

これは以前にヴォーグドイツ版で73歳4カ月のTina Turner(ティナ・ターナー)が2013年にモデルとして抜擢された以来の記録更新であった。

ヴォーグイタリア版の『タイムレス・イシュー』は木曜に新聞売り場スタンドで大ヒットだった。

「そこでの問いは、”高年齢でもファッションを楽しんでいるのか?”に対して、答えは”イエス”だね。」と編集部チーフのEmanuele Farneti(エマニュエレ・ファルネティ)は言う。

「多くのランウェイショーや広告キャンペーンらが既にこれを証明しているんだ。美しく歳を重ね、お金をたくさん持ち、買い物したくて仕方がないミレニアル世代やベビーブーマー世代がファッション業界を救うかどうかは聞くまでもないよね。それより、多様性に富んでいるということが今日の本当の挑戦だと思うんだ。これは性別、民族性、宗教、そして年齢のことで、それらを理由に誰も排除してはいけないのさ。」

ヴォーグアメリカ版で27の表紙、他のヴォーグでは13の表紙を飾ったハットンは、「これはとっても大切なことなの」と言う。

それは表紙に対してのコメントで、

「すごく役に立てたと思えたの。私はこのことについてずっと考えてたわ。でも、ヴォーグイタリア版の勇気が夢の実現に辿り着かせてくれた。この表紙は、この歳でも活気に満ちていて、笑顔が魅力的で、今もなお女性でいられるということを見せつけるの。だからこの表紙はきっと社会を変えると思うわ。」

フォトグラファーのSteven Klein(スティーブン・クライン)は、

「表紙はただの写真じゃなくて、自分の歩んできた時間や挑戦、インスピレーションを映し出すことが重要なんだ。この”エイジ・イシュー”の表紙を撮りたかった最大の理由は、70歳過ぎの女性をどのように魅せられるか挑戦してみたかったからなんだ。だから、表紙にローレン・ハットンを撮ることをとても楽しみにしていたよ。彼女は73歳だけどまだまだ色気があるし、ちゃんと年齢と向き合っている。彼女にとって顔や身体への特別なメイクなんて必要なかったんだ。」と語る。

クラインはまた、ハットンが下着を着用している写真について「社会なんて気にするな。70歳でもセクシーになれるんだ!」というメッセージだと語った。

ヴォーグの社会問題への取り組みは、ファルネティによって続けられた。

彼の前任者、Franca Sozzani(フランカ・ソッツァーニ)は、整形問題、メキシコ湾原油流出事故、薬物中毒、家庭内暴力、そして”ぽっちゃり”や”黒人”に関するテーマなどを取り上げた。

ヴォーグは『タイムレス・イシュー』にて、Christian Dior(クリスチャン・ディオール)の2018年リゾートコレクションで特別な写真のモデルとなった62歳のIman(イマン)、1965年にヴォーグイタリア初のモデルを務めたBenedetta Barzini(ベネデッタ・バルジーニ)らを先駆的な女性として祝福した。

またベネデッタは74歳で特集記事のうちの一つのモデルを務めた。

タリン郊外にあるリーボリ城でエキシビション中のPeter Lindbergh(ピーター・リンドバーグ)は、モデルたちのプライドをどのように取り戻させるかについて、「あえて化粧で隠さないことは倫理的で美的な選択である」と言った。

また史上初めての性同一性障害のモデル66歳Tracey Norman(トレイシー・ノーマン)やJuergen Teller(ユルゲン・テラー)が撮った68歳美術館オーナーのSuzanne Tarasieve(スザンヌ・タラシーブ)が記事に取り上げられた。

この記事はMarina Abramovic(マリーナ・アブラモビッチ)、Inge Feltrinelli(インゲ・フェルトリネッリ)、Amanda Lear(アマンダ・リア)、Tesla(テスラ)の創始者Elon(イーロン)の母Maye Musk(メイ・マスク)、そしてLynda Benglis(リンダ・ベングリス)とIndia Munuez(インディア・メネズ)の間で繰り広げられたフェニズムについての対談等も含んでいる。

さらにBaddie Winkle(バッディ・ウィンクル)からSciuragramまでの70歳以上のインスタグラムやその他のSNSにも注目した。

オシャレに年齢は関係ない。

そんな風に思わせてくれるヴォーグイタリア版は是非チェックしておきたい。

 

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