正直なところ、最近のストリートファッションのあり方には少しうんざりする。

大勢のエディターやインフルエンサーや、ゴージャスな人たちが一様に周到に着飾ったスタイル(ほとんどはレンタル!?)を眺めるのを、皆飽き飽きしているのでは?

いわゆるストリートファッションって、もっと面白くって個性があふれるものだったはず。

先日のパリコレクションで、そんなストリートファッション界に気持ちの良い風を吹かせていた女性。

柄やカラーやグリッターを堂々と巧みに着こなす女性は同じイタリア人でもアンナ・デッロ・ルッソ、ではなくて、ジョバンナ・バッタリアだろう。

Wマガジンのファッションエディターであり、ヴォーグのシニアファッションエディターである彼女が、ファッションウィークのストリートならではのインスピレーションを与えてくれる。

ニューヨークのバーグドルフグッドマンでファッションブック(「GIO_GRAPHY:Fun in the Wild World of Fashion」)の出版記念イベントを行った際に、彼女は「More is GRAMore」や「Fashion Emergency」ロゴのTシャツをリリースした。

ファッションウィークでセリーヌやグッチのスカートに合わせて自身がデザインしたグラフィックTシャツをスタイリングするのは、さすがの一言。

ニューヨークではダイアンフォンファステンバーグの全身レオパードルックやタニヤテイラーのデニムドレスの着こなし。

ロンドンでは、カラフルな格子柄のスカートにミリタリーにインスパイアされたバーバリーのスクールガールジャケットを合わせて。

ミラノに戻れば、フェンディのお気に入りの赤のスタイリングや、ハルパーンのスパークルドレスを。

締めくくりはパリファッションウィークで、プラダのセクシーなニットとアクアツァッラのミュールにドリスヴァンノッテンのイエローコートのルック。

ジョバンナ・バッタリアのスタイリングで忘れてはいけないのは、アイテムの着回しを恐れないこと。

プラダのフェザー付きのヒールやハート型のサングラスなど特徴的なものであっても然りだ。

スタイルを持つことの本質って、スタイリングをパパラッチされたら脱ぎ棄てるのではなくて、お気に入りのアイテムを自身のワードローブとしてずっと愛用していくことから始まるのかもしれない。

そして、ここに「Bat Gio as Fuck」のTシャツを着てショーのフロントローに君臨する彼女の毅然とした姿勢があって、私たちのファッションへの気分をいつも高めてくれている。