ファッションは、アート形式の一つ?

ニューヨーク現代美術館(MOMA)で開催中の「Items: Is Fashion Modern?」を訪れたアートラバーなら誰しも、自分にこう問いかけるかもしれない。

このエキシビジョンは、20−21世紀にファッションが及ぼした影を探るもので、リーバイスの501デニムからクーフィーヤ(アラブの男性の装身具)に至るまで文化的ダイバーシティに富んだファッションアイテム111選が展示されている。

これらは私たちの生活様式や、もちろんファッションのあり方に少なからず変化を及ぼしたアイテムだ。

ファッションをアートとするファッションデザイナーがいるのは誰も疑いがないだろうが、さて、問いの答えが何であれ、早速脚光をあびるべき印象的な作品を見ていこう。

ミレニアム世代が抱擁するオールドマスター

プリーツトップ$321(FARFETCH)、サイドスリットクロップドパンツ$315(MATCHES FASHION)

25年に渡って、そのコンセプチュアルデザインと機能性のどちらをも愛する人々から賞賛され続けているイッセイミヤケ。

いわゆるミレニアム世代でさえ、そのユニークなプリーツ素材の魅力にとりつかれている。

数年前からオープニングセレモニーやマッチーズといった最先端のショッピングサイトで取り上げられており、そして今はアートとファッションの垣根を超えて、アッパーイーストの洗練されたアートラバーから絶大な支持を得ている。

イッセイミヤケのデザインの独自性を見れば、人気の理由を語るのは難しくないだろう。

彫刻的な造形美

(左から)スエードソックスブーツ$745、ツエードミュール$545、サイドジップアンクルブーツ$640(NET-A-PORTER)

フランク・ステラの作品のように流線的で、イサム・ノグチのように彫刻的、だけれども、ロンドン発のシューズブランドネオアス(Neous)のシューズはアートピースからインスピレーションを得たものではない。

デザイナーのアランとヴァニッサはデザインのヒントを自然の造形美から得ているという。

蘭の花がその緩やかな優しいフォルムとバランスのとれた独特な色彩を生み出している。

画家のネイルポリッシュ

ネイルマティックネイルポリッシュ選べる三色セット$28(MoMA Dsign Store)

ニューヨーク現代美術館がつくったネイルポリッシュ。

最新の展示に先駆けて、フランスのネイルブランドネイルマティック(Nailmatic)とコラボレーションした、選べるネイルポリッシュセットは、展示中のアイテムとリンクしている。

それぞれのカラーの名前は、展示アイテムにちなんで、「レザージャケット」や「バレエフラット」、「ゴールドフープ」だったり。

1日の始まりにアートを

(左から)イードゥンメリノウールタートルネックセーター$590、ウッドビーズタンクトップ$990、チェーン付きウッドビーズクラッチバッグ$490(Edun)

サステナブルでエシカルなブランド、イードゥン(Edun)がソーホーに一号店をオープンした。

なかなか日の目を浴びないような職人技に注目した秋冬のコレクションは驚くべきアイテムの数々だ。

特にインタルジア(木目調の)グラフィックのニットやウッドビーズのクラッチバッグ、さらにはウッドビーズで作られたタンクトップまで!

これらは全て、マダガスカルでハンドメイドされたもの。

表情にアートを

(左から)ウッドビーズイヤリング$262、樹脂バングル$462、樹脂チェーンチョーカー$621、アクリル・チタン製イヤリング$423(BARNEYS NEW YORK)

優れたアートほど居心地を悪くするというのは通例だけれども、

ブラジル人アーティストヴァンダ(Vanda Jacintho)の大胆なジュエリーを除いてと言えるかもしれない。

地形学の模様からインスパイアされたオーバーサイズのそのフォルムは、美術館の説明書きなんてなくったって、時間を忘れて思わずうっとりと眺めてしまうほど。

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