黒人の女性がTシャツを脱ぐと白人女性に変身するダヴ ボディウォッシュの広告。

ソーシャルメディア上での反対抗議が相次ぎ、ユニリーバブランドのPRの大失敗を露呈した。

10月6日にダヴのアメリカ版公式フェイスブックにアップデートされた3分のビデオクリップは、

はるか昔に起こった、黒人が顔を洗うと白人の肌に様変わりするというなんとも人種差別的な石鹸の広告を彷彿とさせた。

各国メディアの反応

ダヴはビデオクリップを削除し謝罪した上で、

「女性の肌の色を表現する点において、思慮に欠けた的外れな広告であった」とツイッター上にコメントをポストした。

しかしながら、この謝罪はオンライン上での批判の嵐を食い止めるには至らず、

さらにはダヴ製品のボイコットを呼びかけるユーザーたちによって、ソーシャルメディアは炎上した。

アメリカやヨーロッパの新聞やテレビ局といった従来メディアも、この話題に強い関心を示しているようだ。

イギリスでは、このダヴの広告をめぐる論争は顕著に月曜日のワイドショーに取り上げられ、

どのような経緯でこの広告が社内で承認されて公開されたのか、

そして、マーケティングにおける人種差別的内容を含む大きな問題ではないか、とコメンテーターたちによる議論が放送された。

ツイッター上では、アメリカ国内で始まった#BoycottDoveのハッシュタグが、ヨーロッパ内では多言語で出現した。

ある人は「ファッションに人種差別が戻った。企業はマーケティングに利用している。」とフランス語でツイッターにポストした。

広告における人種差別

ビデオクリップは、黒人女性がTシャツを脱ぐと白人女性が現れ、さらに白人女性がTシャツを脱ぐとアジア女性が姿を見せる、という内容だ。

「ショートビデオは、ダヴのボディウォッシュは全ての女性のためにつくられて、多様性を賞賛することを伝える目的であったが、誤った内容だった。」とダヴは公式に発表した。

黒人が白人に変わる広告は、歴史的に悪名高い石鹸の広告を人々に彷彿とさせた。

驚くべき一例は、1880年代のもので、

白人の子供が、バスタブの中にいる黒人の子供に石鹸を差し出している最初の一コマがあり、

その石鹸を黒人の子供が使った後、肌が白く様変わりして喜んでいる子供の様子が映されているものだ。

ダヴはどのように広告が政策され承認されたか言及を控えた上で、「社内のコンンテンツ制作と承認のプロセスを改める」としている。

ダヴは2011年の広告でも、3人の女性の荒た肌と綺麗な肌を比較するビフォーアフターを映し出す内容で、大論争を引き起こしていた。

「アフター」で登場するのが白人であるのに対して、「ビフォー」が黒人であったからだ。

ダヴは当時、登場する全ての3人の女性は「商品使用後の効果を証明する」ものであったと説明した。

 

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