上海ファッションウイークでは、イタリアの56もの中小企業がその「Made in italy(メイド・イン・イタリア)」ブランドをアピールするために参加する。

イタリア政府の資金援助もあり、今後のイタリアの中国市場拡大戦略は興味深い傾向がある。

56のイタリアの中小企業が上海ファッションウイークへ

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「Made in italy」のブランドを中国人消費者に普及させるために、56の中小企業を上海ファッションウィークに引き連れて行くのは、ミラノ最大級の展示会を運営する『WHITE(ホワイト)』である。

ホワイトは、600近くのブランドが集まり、4日間で26,000人以上の来場者を誇る、ピッティウオモに次ぐ、イタリア最大級の展示会。

2000年からミラノ近郊のトルトーナで実施されているこの展示会は、2015年には『プラダ』、『エルメネジルド・ゼニア』、『アルマーニ』など主要ブランドがショールームを開くなど、同地区をファッション産業都市として発展することにも貢献しており、世界中にトレンドを発信するとともに、毎年新しい才能も発掘している。

今回、中国国内の流通業者や小売業者との商業関係を築き、「メイド・イン・イタリア」を中国にも普及させるため、ホワイトは、イタリア貿易エージェンシーの支援を得て上海ファッションウィークと提携するに至った。

「中国はイタリアファッション市場として大きな可能性がある。中国ではイタリアファッションはすでに高い評価を受けているから、革新性と創造性に富んだ中小企業に中国市場を見せ、ビジネスへの働きかけをするのに絶好のタイミングだ」と関係者は語る。

イタリア政府は、中国市場に輸出する企業支援のため、同国の貿易関連プロジェクトへの支出を大幅に増加させた。

昨年だけでも、年間約400万ユーロから年間約2,000万ユーロに増えている。

ここ一年で、中国ではイタリアに関心を寄せる大きな変化があったと効果を実感している。

「メイド・イン・イタリア」ブランドのチャレンジ

ホワイトの幹部、ブレンダ・ベレーイ氏は、今回の中国進出についてインタビューで次のように語っている。

Q:なぜ中小企業のイタリアブランドが中国に参入するのに今が適切な時期なのか?

「中国の消費者が新しいブランドを開拓したいと言う気風が高まっている今がベストな時期だ。中国にもラグジュアリーブランドがあるが、ファッションブロガーなどの影響で独自のスタイルが追求される今は、自分たちの個性を活かせる新しいものを、意識の高い消費者は求めている」

Q:上海ファッションウィークを訪れるブランドをどうやって選んだのか?

「靴からアクセサリー、アパレルまで、イタリアのライフスタイルに身近なブランドを選んだ。ブランドは生産性、良質の製品を適正価格で提供できるものを選び、『カサディ』、『ファリエロ・サルティ』、『ステファノ・モルタリ』、『ロートレショーズ』、『サルテペッテゴーレ』のような定評のある中小ブランドや、若手としては『ダニエラ・カーロッタ』、『メイ・モマジュエリー』、『アルベルト ザンベルリ』、『モイ・マルティプル』などがある」

Q:上海ファッションウィークでブランドをどのようにプレゼンするか?

「デパートのようなフロアやリラックスできるラウンジや娯楽スペースを設け、そこでイタリア料理も楽しめるようにする。またPR戦略としてイタリア文化、ファブリック、デザインに関するトークショーなどを行い、ソーシャルメディアにライブで配信もする予定だ」

Q:今回最もチャレンジングな側面は何か?

「私たちの目標は、56ブランドが現地の業者とパートナーシップを結び、中国産業とネットワークを構築することだ。中国のビジネスは、ヨーロッパでの方法とはまったく異なる。また、中国のバイヤーはまったく性質が異なるため、私たちは新しいビジネスモデルに適応しなければならない」

上海ファッションウイークでのイタリア文化のプレゼンは大いに期待されている。

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