アメリカのファッションレンタルサービス、Rent the Runway(レント・ザ・ランウェイ)は2017年10月16日、新しい月額プランを開設した。

新プランはこれまでの月額139ドルの借り放題プランよりも安く、月額89ドルで毎月4つのファッションアイテムをレンタルできるというもの。

レント・ザ・ランウェイは、フォーマルウェアのレンタル会社として2009年に設立された。

同社のサービスを使えば、デザイナーズブランドの衣服を手頃な価格でレンタルできる。そのため、結婚式やパーティーなどの特別な日のためにわざわざ高価な服を購入する必要がないのだ。

その革新性が話題を呼び、利用者数は年々増加している。2016年の売上高は1億ドルを突破した。

アメリカのデジタルマーケティング戦略情報サイトDIGIDAY(ディジデイ)は、レント・ザ・ランウェイの創業者でありCEOのJennifer Hyman(ジェニファー・ハイマン)へのインタビューを公開している。以下に一部抜粋しよう。

ー新しい料金プラン設置の狙いは?

より多くの女性に利用してもらうためには、100ドル以下のプランが不可欠でした。

低価格のプランを設置することで、ファストファッションに毎月89ドルほど費やしている顧客層を取り込めると考えたのです。

同じ89ドルを支払うんだったら、ザラで月に1度買い物するよりも、レント・ザ・ランウェイでデザイナー服を借りた方がいいでしょう?

ーさらなる事業の拡大のためには何が必要?

より多くの人々にレント・ザ・ランウェイの存在を知ってもらうことだと思います。

89ドルのレンタルプランを依然として高いと感じている顧客層もいます。だから、数年後にはさらに低価格のプランを作る予定です。

現在、顧客の60%が主要都市以外の場所に住んでおり、我々はニューヨークやロサンゼルスなどの大都市圏に住む人々にだけでなく、すべての人にサービスを提供しています。

これからの課題は、可能な限りブランドとデザイナーを増やし、あらゆるニーズに対応していくことです。

ーブランドにとってレント・ザ・ランウェイとはどんなパートナー?

我々はデザイナーに対して、アイテムの貸出状況や顧客の反応などに関する膨大な量のデータを提供し、製品づくりに役立ててもらっています。

我が社がブランドにとって重要な販売チャネルになるだけではなく、ビジネスの拡大にも貢献できたらと考えています。

百貨店の売り上げが低迷し、Amazonが小売業にとって大きな脅威となっている現在、デザイナーたちは苦戦しています。

デザイナーズブランドを新しい顧客層に紹介し、データ分析を行うことによって、我々はデザイナーズブランドをサポートする企業になりたいと考えています。

ー格安プランの設置によりデザイナーの報酬は減る?

我々はブランドからすべての在庫を買い取っています。

格安レンタルプランの誕生により利用者の増加を見込めるため、より多くの在庫を手元に置く必要があるのです。そのため、実際にはデザイナーに対してこれまでより多く支払うことになるでしょう。

ーファストファッションとはどう戦う?

デザイナーは世界中の人々に向けて衣服を創り出すクリエイターですが、彼らの仕事はあまり儲かるものではありません。

Zara(ザラ)、H&M(エイチ&エム)、Forever21(フォーエバー21)などのファストファッションブランドは、デザイナーによる商品をコピーして大量生産し、いち早く店頭に並べ、破格で売り出します。こうしたファストファッションの存在がデザイナーにとって大きな脅威となっています。

我々はファストファッションに対抗するために格安プランを設け、デザイナーズ商品を武器に戦っていくのです。

2009年に設立されファッションの新しい楽しみ方を提案する「Rent The Runway」。

ファッション界から注目を集める同社から目が離せない。

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