Craig Dean Devine for The New York Times

ナイキのチーフ・デザイナー、ジョン・ホーク氏はその仕事ぶりについて熱く語った。そのインタビューを抜粋してお届けする。

―ファッション会社のデザイナーの仕事とナイキのデザイナーはどのように違うか?

ナイキで1000人以上のクリエイティブデザイナーを担当し、リードし、刺激し、指揮・監督をしている。ビジョンを多くの人々とシェアするのだ。我々はバウハウス以上だとも言える。明確な視点を持ち、デザイン世界に反映させ、私たち共通の美学を追求している。

―デザインプロセスにおけるあなたの役割は何か?

フットウエアデザイン担当のアンディ・ケインとアパレルデザイン担当のカートパーカーと一緒にまず動き出す。
我々は1000人全員にシーズン、明確なクリエイティブの方向性をパソコンのツールボックスやイベント機能などを使いながら伝える。その後、ラフ画を作成し、3Dモデルと設計レビューを行い緻密に精査する。この製品は、販売地、価格帯、地域、および流通に適しているかなどを。数回この流れを繰り返し、全てのタイプ、全ての色を含む最終サンプルができ、最終的にサインオフがなされる。

―ナイキの未来のデザインについてどのように考えるか?

私は共同作成データなど原子レベルまで深く追求するデザイナーに興味を持っている。商品がより調和して動き、身体にもっとフィットして皮膚のようなマテリアルや仕組みについて考えている。技術がきっかけを作ってくれることには非常に関心を寄せているが、それはまだ原案でしかない。データは夢見ることはできない。デザイナーがあってこそだ。未来のデザイナーは、その技術のきっかけや情報を掴み、それらをその知性、想像力、心、そして手のひらにふりそそいでいくのが仕事だ。

 

https://store.nike.com/jp/ja_jp/pd/ナイキ-リアクト-ハイパーダンク-2017-フライニット-ep-バスケットボールシューズ/pid-11598231/pgid-11928206

―新しい技術がハイパーダンクスニーカーなど既存製品にどのように影響する?

以前私たちがいくつか計画したことは時代が追いつかず、材料的にも設計的にも不可能だった。今は新しい技術、設計方法で実際に実現できる。5シーズン前、ハイパーダンクの履き心地はベストとは言えず、牽引力も十分ではなく、上部がソールにしっくり固定されていなかった。それ以来、改善されたのだ。ワイパーエフェクトという新しい手法で伸縮性を高めることができた。上部材料も新しくなりソールへの固定力も高まり抜群のフィット感を生み出すことができた。アスリートは地面との接触が良くなり、より速く左右に旋回することができる。

今後のナイキの「発明」に熱い視線が注がれている。

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