インテリアデザイナーの森田恭通が、パリにて11月12日まで写真展『Yasumichi Morita Photo Art Works 2017』を開催している。

10月19日のオープニングには、現地メディアも多く駆けつけた。

パリでの写真展開催は今年で3年目を迎える。

光と影のアングルを切り取るというコンセプトの下、モノクロの接写ヌード写真シリーズ『Porcelaine Nude』の最新作を披露した。

写真は、一見してそれが何であるかを認識するのに一考を要する内容だ。

身体なのか、陶器なのか、植物なのか、あるいはランドスケープなのか……。見る者の想像力を掻き立て、頭の中に“?”を与える、それこそが森田氏の写真。

「3次元の彫刻を、2次元の写真という媒体に落とし込むような作業だ」 と、 自身の『Porcelain Nude』シリーズについて語る森田氏。

本業のインテリアデザイナーという職業柄、常に美しい曲線を切り取っている。美しい曲線を探し、追いかけていくと、必然的に女性の身体に辿りついたという。

柔らかさと直線的な強さが、平面の写真の中でも明と暗の階調の異なりによって鮮明に写し出されている。

今回披露した最新作では、2人の女性が複雑に絡み合う姿を切り取り、1人では表現できない複雑なアールを写真に収めた。

一人では表現できない複雑なアール(曲線)と、 柔らかなアールが交差することで生み出される鋭角。 そこには動きがあり、対比があり、人格さえも見透かされてしまう。

陶器で出来たような 「彫刻」 を追い求めて撮影をしてきた森田氏は、 女性二人が生み出す究極のアールを探すうちに、「関係性」 さえも写し取るようになっていった。

ミニマルな断片しか写されてはいないのに、そこには二人の被写体と、 撮影者である森田が過ごした明らかな “時間”が感じられる。

女性の身体が持つ特有の “たおやかさ” を媒介にして、“瞬間” が定着された。

空間に馴染む、インテリアの一部となる写真はインテリアデザイナーの森田氏らしい作品だ。

さらに、今回の写真展ではスーパーラボから出版される『Porcelain Nude』の作品集も販売開始となった。

撮り溜めた過去の作品を厳選して、一冊にまとめられている。

柔らかな身体が生み出すアールが無限に存在するように、定着された瞬間にも終わりはない。 いつまでもモノクロームの世界の中で、陶器のような肉体を絡み合わせている。

写真展 「Yasumichi Morita Photo Art Works 2017」
会期:2017年10月19日(木) ~11月12日(日) 12:00~19:00 (最終日のみ17:00)
会場 : Galerie Corrazza 1787
住所 : 11-12 Galerie de Montpensier 75001 Paris, France (Jardin du Palais Royal)