世界で400億ドル規模の需要があるという毛皮業界は、今若者のミレニアルズ層の顧客を獲得しようと躍起になっている。

毛皮小売業を営む「Saga Furs(サガ・ファー)」は、若者に毛皮人気は健在だと考えており、実際にオンライン売上げは去年と比べ30%アップしているという。

近年確かに毛皮の人気は高まっており、パーカーのフードから靴の飾り、毛皮のバッグなど毛皮はファッションに取り入れやすく、またミンクなどと比べると安価なのが特徴だ。

コペンハーゲンのアパレルブランドSaks Potts(サックス・ポッツ)は若者が取り入れられやすいミンクやファー商品を検討している。

同社デザイナーは「本物の毛皮はこれまで古臭くて高価だというイメージがあるが、それでも大人も若者もファーに興味がある」と語る。

フェイクファーも人気!

また、ミレニアルズ世代には、フェイクファーも大変人気があり、例えばアメリカでは大きな市場となっている。

業界関係者によると、今時のフェイクファーは本物と同じくらい柔らかく高級感があり、色々なデザインを試しやすいという。

しかし毛皮業者からは、フェイクファーに使われるプラスチックなどの原材料は自然界にないものなのでエコロジカルではないという批判もある。

クリスチャン・ディオールやイヴ・サンローラン、ジャンポール・ゴルチエなどの作品のためにに長年毛皮を作り続けてきているYves Salomon(イヴ サロモン)社は、今後も若者世代に本物の毛皮を積極的にアピールしていくと話す。

実際、イヴ サロモンがてがける毛皮商品である、今年「Army」(アーミー)パーカーシリーズは平均年齢30歳の顧客に非常に人気であり、数年でブランドの売り上げは2桁アップしたという。

一方で、グッチが毛皮禁止を発表し、動物保護の観点からの批判もある。

「若者世代はもっと倫理的で意識が高く、動物保護の観点から毛皮商品は時代遅れだ」と、グッチ関係者は語る。

若者に限らずだが、十数年前よりも今の消費者は、はるかに自分達が買うもの、食べるもの、着るものに対して意識が高いと言える。

今後ファッション産業と毛皮業界がどのように変化していくのか、動向が注目される。

 

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