世界中で格差社会が進む中、子供服産業も大きな影響を受けている。

グローバル・チルドレン・ウェアの売り上げ調査で、2010年頃から2015年までに、mens/wemensの売り上げが4%増に対し、kidsは6%増と好調だという。

その上、2015年には約19兆円規模の子供服市場が、2024年までには約34兆円にまで広がるのではないかと予想されている。

https://www.gucci.com/us/en/ca/children-c-children

その背景には:

・世界中で格差社会が広がり、高所得者向けのラグジュアリー商品の需要が増えている

・ミレニアル世代の女性の社会進出により、女性の収入が増えている

・欧米では特にキャリアを積んだ後(30代以降)の出産が増え、お金に余裕が出来てから子育てをしている

・子ども服は実用性よりも、大人のトレンドと合わせて、子供服のトレンドも決まる

・インスタグラムなどで、誰もがオシャレ・キッズをより身近に感じ、影響を受けやすい

http://www.dolcegabbana.com/child/

<オシャレ『Baby & Kids』がラグジュアリー・ブランドに与える経済効果>

近年ミレニアル世代(1980-2000頃に生まれた世代)がオシャレ・キッズの写真をインスタグラムなどのソーシャル・メディアに投稿し、大きな話題を呼んでいる。

多くのミレニアム世代は、男女問わず、社会でキャリアを積み、ある程度の収入を得てから、子育てを始める人が多くなった。

お金に余裕が出来たミレニアム世代の親をターゲットにしたのが、ラグジュアリー・ブランドの子供服。

www.gucci.com/us/en/ca/children-c-children

Dolce&GabbanaGucciMarc Jacobsなども相次いで子供服『mini me』(小さい私)に目を向けている。

ラグジュアリー・ブランドは、大人と同じデザイン、そしてトレンドを取り入れた子供服を次々と発表している。

子供服でも5万~20万円程で、Gucciの刺繍入りセーターや、Dolce&Gabbanaの水着が大ヒットとなった。

Jason and Amanda Harvey with their twins at the Dolce & Gabbana autumn/winter 2017 show

<インスタグラムのオシャレ・キッズ>

イギリス出身のFarouk James(ファルーク・ジェイムズ)君。

大きなアフロ・ヘアーに様々なスタイルを着こなす5歳の彼は、イギリスを始め世界中に約22万人のフォロワーを持つキッズ・モデル。

彼の母親のファッション・センスや、Marc JacobsAdidasなどの子供服を上手に着こなすファルーク君の写真は、メディアでも話題になり、各ブランドの売り上げに貢献した。

https://www.instagram.com/faroukjames/

<子供服のレンタル・サービス>

元々ドイツのコーヒーショップで現在は電化製品なども取り扱うTchibo(チボー)が子供服のレンタルを開始した。

その名も、’Tchibo Share’。

車やアパートのsharingが広がりUberAirbnbの様に、赤ちゃんや子供の成長は早くて、着なくなった服を処分するのは勿体ないというコンセプト。

まだ始まったばかりのサービスだが、世界が注目する成長が確実な分野。

世界中で格差が広がり、『ラグジュアリーな服』か、『手頃の服』の2極化が進むという複雑な経済。

今後世界中が、ミレニアム世代の消費動向に注目し、ユニークな子供向けサービスが増えるだろう。