マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)初の回顧展「マルジェラ/ガリエラ 1989-2009(MARGIELA/ GALLIERA  1989-2009)」がパリのガリエラ美術館で3月3日〜7月15日まで開催される。

創業者本人がコレクションを手がけた1989年春夏から2009年春夏までに創り出した130ものシルエットやショービデオ、アーカイブが展示される。

彼は服の構造やファッションの仕組みについて熱心に取り組んだベルギー出身のデザイナーだ。1980年にアントワープの王立芸術アカデミーを卒業し、1984年から1987年まではジャン・ポール・ゴルチエのアシスタントを務めていた。その後、彼の世代では自身のブランドをパリで立ち上げた唯一のベルギー人デザイナーとなる。

服についての概念から徹底的にアプローチしたマルジェラは製造段階ごとに実に細部にまでこだわり、日本の伝統をファッションに取り入れた足袋ブーツを開発した。また、職人によって作られた服が陳腐していくことに疑問を感じ、ヴィンテージ服のレプリカを作ることもあった。

マルジェラというデザイナー本人はあまり顔を出したりインタビューを受けたりすることなく匿名でいることを主張しているが、彼の創り出す世界感はよく知られている。彼には多数のニュアンスがあり、時には駐車場や倉庫、地下鉄の駅などでショーが行われたこともあった。

同展覧会でアーカイブに触れることができれば、彼が現代ファッションに最も影響を及ぼすデザイナーのうちの一人であることが明確になるだろう。

■「マルジェラ/ガリエラ 1989-2009」
日程:3月3日〜7月15日
時間:11:00〜18:00/火曜日〜日曜日(木曜日は21:00まで)
場所:パリ装飾美術館
住所:107 Rue de Rivoli, 75001 Paris

1990春夏コレクションのベスト。破れた広告ポスターを綿で継ぎ合わせた作品 ©FrançoiseCochennec  

パリ装飾美術館で3月22日から9月2日までの期間「エルメス年代のマルジェラ展(Margiela, les années Hermès )」が開催される。

同展覧会は、マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)本人の協力を得て昨年春にアントワープのモード美術館MoMuで開催された展覧会の再現となる。1997年から2003年までエルメスとベルギーのデザイナーの間で、素晴らしいコラボレーションを生み出したマルタン・マルジェラの軌跡を辿ることができる。

彼は1988年に自身のブランド、メゾン・マルタン・マルジェラ(Maison Martin Margiela)を立ち上げ、ファッションへの概念を根本的に変え改革を起こした数少ないデザイナーのうちの一人だ。

彼自身は自分のブランドの洋服タグに自身の名前(ブランド名)を入れることを拒み、番号がついた白いタグの4つ角を白い糸で縫いつけたことが特徴的である。

1997年10月、エルメスの社長兼アートディレクターのジャン=ルイ・デュマ(Jean-Louis Dumas)がマルタン・マルジェラにレディースウェアをデザインするように頼んだときにはすでに彼のデザイナーとしてのキャリアは10年になろうとしていた。

アヴァンギャルドなデザイナーとして名は知られるようになっていたが、これはエルメスにとっては大胆な選択だった。

マルジェラの顔はほとんど知られていなかったからだ。しかしジャン=ルイ・デュマは彼と面接することもなく雇うことにした。そうして1997年から2003年まで、12のコレクションを通して洗練されたエルメスを着る女性のために快適かつ永遠で官能的な洋服を作った。

同展覧会では、革新的な常識破りと永遠の贅沢の間で装飾された120ものシルエットが、マルタン・マルジェラ独特の深さやアプローチの仕方を理解するために対話する。

服飾デザイナーたちにおいて2つの独特な世界観が、 マルタン・マルジェラ本人がアートディレクターを務める「エルメス年代のマルジェラ展」の出発点となる。

■「エルメス年代のマルジェラ展」
日程:3月22日〜9月2日
時間:11:00〜18:00/火曜日〜日曜日(木曜日は21:00まで)
場所:パリ装飾美術館
住所:107 Rue de Rivoli, 750041 Paris

Maison Martin Margiela, 1996-1997秋冬コレクション Photo  Anders Edström
Maison Martin Margiela, 2009春夏コレクション Photo  Etienne Tordoir

 

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