GUCCI(グッチ)がグローバルプロジェクト「CHIME FOR CHANGE(チャイム・フォー・チェンジ)」の一環として、ビヨンセや米国ユニセフと新たなパートナーシップを締結することを発表した。

ブルンジの女性と子どもたちに清潔で安全な水を届ける活動を展開していく。

「CHIME FOR CHANGE」は2013年にグッチが設立した、少女と女性のエンパワーメント支援のための資金調達と意識の向上を目的としたグローバルキャンペーン。

2013年の発足時には、サルマ・ハエック・ピノーが、共同発起人であるフリーダ・ジャンニーニとビヨンセ・ノウルズ・カーターを代表して登壇し、ビヨンセによる新しい音楽とともに自身がナレーションをしたショートフィルムを通じて、「CHIME FOR CHANGE」発足を表明された。

「CHIME FOR CHANGE」のショートフィルム10作品の最初の作品として、ジョアナ・リッパーが製作・監督したナイジェリアの民主主義活動家ハフサト・アビオラの物語『THE SUPREME PRICE』のハイライト版も発表された。

153の非営利パートナーを通じて、世界88カ国の420以上のプロジェクトに全面的な資金援助を行っている。

また、ビヨンセは自身の慈善事業「BeyGOOD」と米国ユニセフによる複数年にわたるパートナーシップ 「BEYGOOD4BURUNDI」を2017年に立ち上げており、ブルンジの人々に水と基本的な衛生環境、衛生習慣の改善のためのプログラムを支援している。

今回のパートナーシップの締結により、2020年までに36万6,000人の女性と子どもたちが安全な水を使用できる環境作りを目指すという。

長年慈善活動に力を注ぐVivienne Westwood

エシカルやリアルファー禁止など、継続可能でエコな生産方法を模索するブランドも目立つが、最近は慈善活動に取り組むブランドも増えてきている印象だ。

個人的には、慈善活動に力を注ぐデザイナーといえばVivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)の名が真っ先に浮かんでくる。

昨年は新たなプロジェクト「Ethical Fashion Africa Project」を発足した。

国連と世界貿易機関(WTO)の合同機関、国際貿易センター(ITC)によるエシカル・ファッション イニシアティブ(EFI)と協業したアフリカ現地の独立事業団体Artisan.Fashion(アーティザン・ファッション)において、2010年よりハンドメイドバッグの生産をスタートした。

アフリカの貧困地域で、不安定な状況に曝されている多くの非公式な生産者や職人が、このアフリカバッグコレクションの生産に携わることで雇用機会が提供され、生活が支援される。

援助に依存する体制から脱却し、サステイナブルな「仕事」が根付いていくことによって安定がもたらされるのだ。

バッグは、キャンバス生地や沿道のバナー広告、レザーの切れはし等がマテリアルとして用いられており、ケニアの首都ナイロビにあるキベラスラムの黄銅鋳物をリサイクルして製作された。

また、アフリカの職人が縫製から裁断、装飾、鋳造までを仕上げる。

日本では定期的に百貨店でポップアップを開催し、販売と写真展示がされている。

Vivienne Westwoodは自らの行動で、環境や社会に強いメッセージを訴え続けていく。

Balenciagaは食糧不足で苦しむ人々に手を差し伸べる

今年3月に開催された2018春夏コレクションのパリファッションウィーク中には、Balenciaga(バレンシアガ)が国際連合世界食糧計画(World Food Programme)とパートナーシップを結んだことを発表した。

ショー会場にはグラフィティが描かれた全長20メートルはあろうかという雪山がセットされていた。

グラフィティのカラーパレットは、ショーに登場したドレスやタンクトップ、ストレッチトップスやストッキングブーツにもあしらわれており、セットと服がリンクし、なかには国際連合のモチーフが描かれたTシャツも目にした。

クリエイティブ・ディレクターのデムナ自身は幼少時、家族と共に戦時下の故郷を追われた過去がある。

「国連WFPとのパートナーシップは重要なステップになると考えました。ファッションを今までとは違った形で役立て、商品を通じて慈善活動を支えることができるのです」とヴァザリアはショー直後のプレスリリースで発表した。

ファッションの存在価値と、見出した新たな役割

ファッション業界はここ数年で急激に変化し、ビジネスはますます激化している。

その反面、服の売り上げは下がっており、ファッションと人との関係性は変化し続けているように見える。

ブランド側も“ファッションとは何か”を問い、現代においてのファッションの存在価値を模索しているはずだ。

服を買うことで慈善活動に加担できるという大きなメリットは、消費者に魅力的に映るだろうか?

購買に直接繋がらなくても、少なくてもブランドのイメージは良くなり、企業のブランディングになるだろう。

昨今はブランド同士のコラボレーションも多くバズを生み出すが、その余波は非営利団体にまで及んでいるようだ。

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