イギリス王室のヘンリー王子と5月に結婚を控えているアメリカ人女優のMeghan Markle(メーガン・マークル)。

彼女のファッションは婚約を発表した時から、世界中で注目を集めてきた。

そして、今議論になっているのは、5月19日の結婚式で彼女は何を着るのかということ。

彼女のエンゲージドレスを手がけた「Ralph & Russo(ラルフ・ルッソ)」か、メーガンがカナダのテレビ番組「Suits」撮影のゆかりの地、カナダのファッションブランド「Erdem(アーデム)」か、はてさてイギリス伝統のブランド「Burberry(バーバリー)」も有力候補と言われている。

今日、インフルエンサーの影響力は甚大で、どんなキャンペーン広告よりも、一人のインフルエンサーのファッション写真だけで、それが多くの人々が支持する流行につながる傾向がある。

まさしく、メーガンも強力なインフルエンサーになろうとしているのだ。

去年9月、メーガンがカリフォルニアブランド「Mother(マザー)」のダメージジーンズや、「Everlane(エバーレーン)」のトートバッグを着用したら、すうに爆発的な売れ行きになり、「Mother」のウエブアクセスは200%増加し、グーグル検索は前年比60%上昇したという。

また彼女が婚約発表の際に「Strathberry(ストラスベリー)」のバッグを持っていた際には、たったの11分で売り切れ、同社ホームページへのアクセスは5000%増加したという。

また1月にウエールズのブランド「Hiut Denim(ヒウトデニム)」のブラックジーンズについてコメントをすれば、あまりの需要に小規模の同社は工場を大きくしたとされるほどだ。

彼女のイギリスファッション界における影響力は甚大で、その非公式のファッションアピールだけで1億5000万ポンドもの経済効果を生むとも言われている。

イギリスだけではなく、カナダでも、地元のファッションブランドはもちろん、ファッション界はその経済効果の恩恵にあずかろうとしている。

メーガンが女優時代に一緒に仕事をしたフレンチ・アメリカ系デザイナーのJoseph Altuzarra(ジョセフ・アルツザーラ)によると、彼女にかかるとそのブランドの見え方を変えてしまうような不思議な才覚があるという。

セレブリティーでこれほど影響力を持った人物は、Michelle Obama(ミシェル・オバマ)以来かもしれない。

Melania Trump(メラニア・トランプ)も渋々ながらもファッションをイメージ戦略に使用しているし、フランス大統領夫人のBrigitte Macron(ブリジット・マクロン)は、「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」などフランス製ブランドをあえて愛用している。

メーガンがもしも「妻の役割」に忠実であるならば、お手本になるのはオバマ夫人のファッションと言えるだろう。

メーガンのファッションの選び方は彼女自身の出身を含むヒストリーとも繋がっているとも見える。

British Fashion Council(ブリティッシュファッションカウンシル)関係者によると、彼女は着用するファッションの力を熟知しており、あえて、生産地やプライス、そして現代的なマイナーブランドとイギリスのブランドを織り交ぜながら服を選んでいるというのだ。

イギリスのEU離脱の動きの中で、今後メーガンとヘンリー王子は、文字通り国境を越えた「国際的なアンバッサダー」の役割が課されることになるだろう。

メーガンの存在は今後の変革を象徴しており、だからこそ、彼女の今のファッションにそうしたメッセージがあるのだと思われる。

雑誌「Time(タイム)」が2018年最も影響が大きかった100人の人物にメーガンとヘンリー王子を入れたのはそのような背景もあるのだろう。