6月6日LVMHが若手を支援するために創設した「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」の2018年度の授賞式が行われた。

90カ国から1300組の応募があった本年度、グランプリに輝いたのは、「ダブレット(Doublet)」を手掛ける井野将之。

通年通りグランプリには賞金30万ユーロ(約3840万円)と、LVMHのエキスパートから1年間の指導を受ける権利が与えられる。

特別賞には韓国ブランド「ロック(ROKH)」のロック・ファン(Rok Hwang)が選ばれた。

「このような栄誉ある賞を獲得でき、誠に光栄です。ありがとうございます」と日本語でスピーチし、会場から拍手が向けられた。

Photo: Benoit Peverelli

デザイナーの井野氏は、東京モード学園卒業後 、企業デザイナーとして経験を積んだ後、ミハラヤスヒロにて靴・アクセサリーの企画生産を務めた。

その後、パタンナー村上高士とともに、「ダブレット」を立ち上げ、2013春夏にデビュー。

同年には「2013 Tokyo新人デザイナーファッション大賞」プロ部門のビジネス支援デザイナーに選出され、最高位の東京都知事賞を受賞している。

ブランド名の「doublet」はルイス・キャロルの言葉遊び「ダブレット」に由来。

このゲームは、プレーヤーに与えられた2つの単語の片方を、1文字ずつ、他の単語に変化させていき、始めに与えられたもう片方の単語まで変化させていく、というルール。

まるでこの言葉遊びのように、ベーシック・スタンダードなアイテムを基本に唐突なアイデアを混ぜ込んだ『違和感のある日常着』をコンセプトに掲げ、 ウェアからアクセサリーまでのトータルアイテムを展開している。

審査員から、テクノロジーを採用した多種多様なスタイルが高く評価され、グランプリに選ばれた。