ここ数シーズン、メンズファッションが好調だ。

フランスのラグジュアリーブランドも、メンズのプレタ・ポルテの売り上げが徐々に上向きに。

トップの交代劇もあり、来たるパリ・メンズファッションウィークには注目が集まる。

6月20日〜25日開催予定のコレクション前に、頭に入れておくべき注目ポイントをご紹介しよう。

Virgil Abloh(ヴァージル・アブロー)のLouis Vuitton(ルイ・ヴィトン)

最も期待値が高いのは、Off White(オフ・ホワイト)の創始者でクリエイティブ・ディレクターを務めるVirgil AblohによるLouis Vuittonのお披露目。

メンズ・ウィメンズ通して今最も影響力のある人物ということだけでなく、過去にラグジュアリーブランドでのキャリアのないVirgilが任命されたというのは歴史的なことなのだ。

人々の期待値の中にはポジティブな見方もあれば、信頼しきれない不確実性の意味も含まれている。

しかし、Louis Vuittonにとっては大きな決断であったと想像できるし、創造的に新しい役割を果たしてくれることを期待しているはずだ。

新しいファッションの提案を提供するVirgilの作風が、Louis Vuittonを通してどのように打ち出されるのか楽しみである。

Kim Jones(キム・ジョーンズ)のDior Homme(ディオール オム)

長くDoir Hommeを率いたKris Van Assche(クリス・ヴァン・アッシュ)からバトンを引き継いだKim Jones。

前職のLouis Vuittonでは、生地の折り返し、カッティングなどディテールへのこだわりを感じるデザインと、ストリートの要素を組み込んだシンプルなテイストが特徴的だった。

細身で洗練された、エレガントな男性像を描くDior Hommeで、Kimのクリエーションはどのように発揮されるだろうか。

また、Kimがジュエリー デザイナーに任命したAMBUSH(アンブッシュ)のYOONの作品もお披露目となる予定。

パリに戻ってきたRaf Simons(ラフ・シモンズ)

クリエイティブ・ディレクターを務めるCalvin Klein(カルヴァン・クライン)が好調なRaf Simonsは、今季パリでショーを開催する。

数シーズン、ニューヨークで素晴らしいショーを組んできたが、やはりRafの創造性と知的財産はパリという最高峰の舞台が値しているのではないだろうか。

Diorのクリエイティブ・ディレクターの突然の退任には誰もが驚き惜しんだが、新たな形で自身のブランドを提げて戻って来るRafに対し、パリはウェルカムムード。

南フランスで華々しいデビューを飾るJacqumus(ジャックムス)

次世代を担っていくであろうJacqumusは、満を持してメンズコレクションを発表する。

記念すべきファーストコレクションのショーは、彼の出身地でありコレクションのテーマである南フランスの街、マルセイユで開催される。

招待客はブランド側が準備した飛行機でパリを早朝に出発し、日差しが降り注ぐマルセイユへと大移動。

一流のPR会社がつき、大きな予算が組まれている点からも、業界が彼にかける期待の大きさが見て取れる。

複雑なパターンと、ひねりや捻りを効かせ、女性らしいセンシュアルなデザインが特徴的なウィメンズと、どのような違いを見せるだろうか。

メンズコレクションの内容が、彼のクリエーションの幅と力量を見せ、今後の明暗を分ける貴重な機会となるだろう。