日本を代表する音楽プロデューサーの坂本龍一が、イギリス・ロンドンにて自身がキュレーションを手がけるイベント「MODE(モード)」を6月19日~7月18日の期間で開催する。

坂本龍一は、6月にドイツ・ベルリン、スペイン・バルセロナのソナー・フェスティバルでの公演を終え、ヨーロッパのファンを熱狂させた。

さらに同イベントを開催するロンドンでは、アートと音楽の中心でもあるバービカン・センターでの好演後、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)のメンバーの一人である細野晴臣のコンサートにも駆けつけ、高橋幸宏と共にステージにサプライズで登場し、ファンを沸かせた。

国内外問わずアートと音楽を中心に、革新的かつ精力的に活動を行う坂本龍一。

何故こんなにも長い間、日本国内のみならず海外からも支持、注目されているのか、改めて最近の彼の活動に注目してみたい。

アート融合型キュレーションイベント「MODE」

坂本龍一の音楽を一度でも耳にした事がある人は多いと思うが、ジャンルは幅広く、クラシック音楽を根底にしたエレクトロニカル、テクノ、現代音楽まで驚くほど様々である。

これらに比例するように、坂本龍一の魅力は音楽だけではなく、アートへの強い探求と結びつきだ。

毎年、ロンドン各所の会場で開催されるキュレーションイベント「MODE」は、音楽を中心としたパフォーマンス、ビジュアル・アート、インスタレーションの他、ショートフィルムなどの映像も上映しているもの。

今回は、坂本龍一をゲスト・キュレーターに迎えたことで、改めてイギリスを中心としたヨーロッパ各地での日本の音楽、アートシーンの認知拡大、普及に繋がっている。

また、同イベントの一環としてロンドンでは、ベルリンとLAにも支局を持つ人気のローカルミュージックラジオ局NTS Radio(エヌティーエス ラジオ)にて、前衛音楽家・評論家のデイヴィッド・トゥープとコラボした50分に及ぶライブ映像が公開、フェイスブックでもライブ配信された。

ヨーロッパで支持される理由

坂本龍一の音楽が世界で有名になった大きな理由の一つが、ドイツのエレクトロニックグループであるクラフトワークとの結びつきである。

デヴィッド・ボウイで知られる70年代ニュー・ウェーブ、ニューロマンティックと呼ばれるミュージックシーンで活躍したクラフトワークの音楽をYMOが東洋的にアレンジし、それが世界でもヒット、支持され、一気に坂本龍一の名が知られるようになったのだ。

昨今ではイギリスの90年代クラブカルチャーシーンがひと時代を終え、衰退した言われる中、特にベルリンを中心としたヨーロッパ各地では、テクノ、エレクトロがまだまだミュージックシーンを牽引しているように見られる。

坂本龍一はその中で、レジェンド的存在として、ヨーロッパの人々に再注目されているのだ。

また、同イベントにも見られるよう、音楽だけでなくアートに精通している人物として、ミュージシャンとしてだけではなく、アーティストとして認知、支持されている。

その他にも、面白いことに注目すべきなのは坂本龍一のインスタグラムだ。

世界的アーティストのプライベートが見られるという理由だけでなく、載せている写真のアート性の高さも話題になっているようだ。

写真のアングル、カラートーン、捉える瞬間は、どれもメッセージ性があり、芸術性が高い。

bye bye funkhaus!

Ryuichi Sakamotoさん(@skmtgram)がシェアした投稿 –

Ryuichi Sakamotoさん(@skmtgram)がシェアした投稿

70年代から現在まで、常に進化、変化を続け、人々に影響を与えている坂本龍一。

その魅力は、音楽だけでなく、アート、カルチャーを通じ、見て、聞いて、感じることが出来る。

世界から支持される日本を代表するイノベーターである彼の活動に改めて注目するだけでなく、今後も目が離せなさそうだ。

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