2016年11月8日、アメリカ大統領選挙でドナルド・トランプが勝利し、2017年1月20日をもって第45代アメリカ合衆国大統領に就任した。

お騒がせなトランプ大統領が、世界経済、政治を始め、アメリカの女性誌、出版業界にもこんなにも影響を与えると予想していただろうか?

https://www.teenvogue.com/story/donald-trump-is-gaslighting-america

2016年までの女性誌では敢えて触れて来なかった、触れる必要がなかった政治のニュースを、ティーン・ヴォーグがデジタル版ウェブサイトのメインに取り上げた。

「ファッション誌の常識を覆した」として女性誌の”革命”とまで注目を浴びたほど。

その記事のタイトルは、『Donald Trump Is Gaslighting America(トランプが間違った情報を信じさせアメリカを狂わそうとしている)』というもの。

以前300万人程のビジター数だったティーン・ヴォーグのウェブサイトは、この記事のお陰で940万人以上のアクセス数を誇ったのだ。

その後ティーン・ヴォーグでは、『ニュースと政治』というタグまで設けてデジタル版ウェブサイトのビジター数を伸ばしている。

https://abcnews.go.com/Politics/thousands-streets-womens-march-anniversary-trumps-1st-year/story?id=52483721

なぜ女性誌がこんなにもトランプ政権の影響を受けたのか?

アメリカのピュー研究所の2017年の研究で、トランプ政権下、現在政治に関心を向ける男性が46%だったのに対し女性は60%も関心を集めている事が分かった。

その上、大学卒の18歳~49歳の女性に関しては、約1/3の女性が、トランプ政権下で、なんだかの政治イベントやデモ活動に参加したことも分かったという。

最近では、あのパリス・ヒルトンや多くのセレブリティーまでも、トランプ政策に対し批判的なコメントを残している。

女性がより人間の権利を主張し、トランプ政策が間違っていると感じた時は、強く反対する必要性を感じているのではないか。

女性がもっと積極的に政治に参加する時代になったのだろう。

一方女性誌にとって、年々確実にハードコピーの雑誌の売り上げが下がっている。

生き残りを賭けて、デジタル版を充実にするには、今女性が特に気にしている、そして心配している政治や人権問題、セクシャルハラスメントの記事がビジター数を伸ばす鍵となったのだ。

https://www.youtube.com/watch?v=HK_hcWaVdUI

今アメリカの女性誌がニュース・リポーターを雇う訳

元々BBC やCNNで活躍していたサマンサ・バリーがその一人。

彼女は、2012-2014年までBBCでソーシャルメディアのジャーナリストとして働き、2014年からCNNでソーシャルメディアのシニア・ディレクターに就任。

2018年の1月から、アメリカの人気女性誌グラマーの編集長に抜擢されたのだ。

彼女は、BBCやCNNでのニュースで特にソーシャルメディアの経験を活かし、sex and the cityの女優シンシア・ニクソンがニューヨークの州知事に立候補した事に関してのインタビューを行い、アラバマ州の選挙に立候補した黒人女性のプロフィールを、クラマー誌のカバーとして採用した。

https://canoe.com/entertainment/celebrity/sex-in-the-city-star-cynthia-nixon-running-for-n-y-governor

彼女はグラマー誌で政治的なトピックを扱う事で、新規ビジター数を79%も増やしたのだ。

グラマー誌を始め、コスモポリタンやマリ・クレール誌でも政治的な特集をするため、各地のニュース・リポーターを採用しているという。

今後ニュース・リポーター達が、アメリカの女性誌をどのように変えていくか、楽しみである。

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