ベルリンを拠点に活動するコンテンポラリーアーティスト、Alicja Kwade(アリシア・クワド)による最新エキシビション”ENTITAS”(エンティタス)が2018年9月8日(土)から11月11日(日)の期間ベルリンにあるケーニッヒギャラリーにて開催中。

アリシア・クワド

https://www.ngv.vic.gov.au/program/international-artist-talk-alicja-kwade/

1979年、ポーランドにある工業都市カトヴィツェに生まれる。アリシアは幼少時、ベッドに入る前に父親から語られたのは子どもたちが楽しみにしているヘンゼルとグレーテルのようなおとぎ話ではなく、「果てしなく続く空間を想像してごらん」という言葉で深い眠りについた。

彼女は今でも”果てしなく続く空間”を想像し続けている。

アリシア・クワドの創作テーマとされる”時間と空間”は、スカルプチャーやインスタレーション、フォトグラフィー、フィルムなどを使って表現される。素材は日常生活で使われている貨幣やメタルパイプ、鏡、グラス、照明を使用している。

エンティタス

Trans – For – Man 8 (Fibonacci) 2018

アリシア・クワドは繰り返し科学的な追求を彼女の創作コンセプトとしている。彼女のエキシビション”エンティタス”は言葉で表現するならばポエムのような、”瞬きの間になにが起こるのか?”という疑問に対して分かりやすく答えを与えてくれるような展示となっている。エキシビションのタイトルであるエンティタスはラテン語で”存在”を意味する。

会場には銅、木、鋼のパイプ、岩、時計などで制作された12点の作品から構成されている。

入ってまず印象的なのは、中央に展示された頭上を回る時計と岩だろう。

“Die bewegte Leere des Moments” [The Moving Emptiness of the Moment] 2015/2018
『The Moving Emptiness of the Moment』と題された作品は、2015年フランクフルトにあるシルン美術館のために制作された。

鎖で繋がれた巨大な岩と時計は、来場者の頭上を人工衛生が軌道を回るかのように回転し続ける。さらにスピーカーによって強調された時計の針が進む音と岩が空間を切る音が来場者の耳に響く。

時は過ぎていく。それは存在、鼓動、息など人間の基本的なすべてを構築している。
(ケーニッヒギャラリー公式HPより)

他にも丸太の半分が椅子の形に削られているもの、岩と鏡が交互に続く作品はまるでパラレルワールドにいるかのような果てしなく続く世界を錯覚させる。

アリシア・クワドの創り出す世界はアートの枠に留まらず、科学、宇宙いろんな分野に想像を膨らませてしまう特別な力強さを感じた。

ENTITAS
会期:2018年9月8日(土)〜11月11日(日)
会場:KÖNIG GALERIE
公式サイト:https://www.koeniggalerie.com/